先に結論から言うと「どちらもアシカの仲間だけど、毛深い方がオットセイです」になります。
逆に混乱した人もいるのではないでしょうか?
この記事を見てる方は、もしかして水族館でオットセイをみて、「アシカっぽくない?」と疑問に思ったりして検索してくれたのかもしれませんね。
(実際に水族館で働いててよく質問されるんです)

左がアシカで右がオットセイ。

ということで、今回はアシカとオットセイの違いと見分け方を紹介します!

ざっくり言えば「ほぼ同じ生き物」です

生き物の分類は学術的に決められたルールに則って行われています。
まずアシカ(例:カリフォルニアアシカ)は、
哺乳類綱-食肉目-アシカ科-アシカ属のカリフォルニアアシカになります。
この〇〇綱とか〇〇目というのは、生き物を分類するための住所(○○県○○市)のようなもので、右(科とか属)まで同じ種類は分類上のご近所さんということになります。

カリフォルニアアシカ。全国の飼育施設でよく見かける種類だ。



そしてオットセイ(例:ミナミアメリカオットセイ)は、
哺乳類綱-食肉目-アシカ科-ミナミオットセイ属のミナミアメリカオットセイになります。
途中まで一緒なんですね。
しかも見た通り、ミナミアメリカオットセイの分類にも「アシカ」という単語が入っています。

こちらはミナミアメリカオットセイで、オットセイの中では国内の一番飼育頭数が多い。



なので、最初にお伝えしたとおり、「同じアシカの仲間になります」。
アシカショーにオットセイが出ていても全く問題はありません。

ちなみに○○属まで一緒の種類になってくると、自然界ではごくわずかではありますが、交雑(別種同士で交尾、出産すること)もあります。

違うのは毛のつくり

アシカとオットセイで一番大きく違うのは、毛皮のつくりです。
アシカもオットセイも全身に毛がびっしり生えています。

なかでもオットセイは毛が二重構造になっていて、かき分けても地肌が全く見えないぐらいです。

キタオットセイの毛皮をなめしたもの。黒くて硬い毛の下に茶色の柔らかい毛がある。



この方が断熱効果があがるので、冷たい海でも体温が逃げないようになります。
実際オットセイの方がアシカに比べて南極などの冷たい海にも生息しています。

キタオットセイはロシア~北海道で見ることができる。極寒の海でものんびりしている。



毛深いので、陸上にいるときもバサバサとした毛並みが目立つのもオットセイの特徴です。

キタオットセイは特に毛皮が発達している。首回りは毛が立っているのがわかる。


アシカとアザラシは一緒ではない?

ちなみに最初の生物学上の分類でアシカとアザラシ(例:ゴマフアザラシ)も見てみましょう。
哺乳類綱-食肉目-アシカ科-アシカ属のカリフォルニアアシカに対して、
哺乳類綱-食肉目-アザラシ科-ゴマフアザラシ属のゴマフアザラシになります。
「科」の部分で別れましたね。

こうしてみるとアザラシはアシカやオットセイと違う形をしているのが分かる。



実際見た目もだいぶ違うので、アシカとアザラシは少し離れた生き物であることが分かると思います。
アシカとアザラシの違いは別の記事で詳しく紹介しています!



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