前回の記事では北海道のえりも岬で出会ったゼニガタアザラシの紹介をしました。
まだまだ紹介したりないので、2本に分けて掲載します!

ゴマフアザラシも!どっちの模様も、、、?

コンブボートクルーズで岩礁の上で休むアザラシを観察していたら、ゼニガタ模様ではないアザラシがちらほらといました。

画面中央の少し右にいる白っぽいアザラシは、、、?


ゴマフアザラシです!
なんと2月に紋別まで見に行って、1頭しか見れなかったゴマフアザラシがいるではないですか!?

しかも、よく見るとゴマフアザラシとゼニガタアザラシのどちらの特徴も持っている個体もいました。

奥の親子帯、首回りはゴマフ模様に見える。
左の個体はかなりはっきりとしたゴマ模様になっている。



ゴマフアザラシも稚内などの一部の地域では回遊をせず、周年日本周辺に滞在する個体がいます。
えりも岬にもゴマフアザラシがいるのは論文を読んで知っていましたが、想像以上に多い、、、!
現地を見て初めて知ることができました。

2日目午後:陸場からも観察します

船を降りたあとは岬からアザラシを観察しました。
クルーズにまで乗る人はかなり物好き(?)なので、ほとんどの観光客は岬からアザラシを見てます。
アザラシがいる岩礁を見る場所はいくつかあります。

手ぶらでも観察できる「風の館」

一番お手軽なのは、岬にある観光施設の「風の館」です。

建物は岬の地面に埋まるように建てられている。
館内はえりも町に関するパネルがあった、もちろんアザラシについても詳しく紹介されていた。
ゼニガタアザラシの全身骨格。国内でも展示してるところはここだけでは、、、?


館内の展望室にはスコープが設置してあるので、手ぶらでもアザラシを見ることができます。

入館料を払えば無料で使えるスコープ。複数台あるので好きな場所で見れる。



こうやって見ると本当にゼニガタアザラシは岩場に馴染んで見つけにくい、、、。

スコープにスマホを当てて撮影。よく見るとアザラシが写っている。



体色が明るいゴマフアザラシは割と目立つので、そちらを手掛かりに探す感じでした。
スコープの操作に慣れてないとちょっと難しい、、、?
でも雨風を気にせず観察ができるのは非常にありがたいですね。

えりも岬の風の強さを体験できるコーナーもある。
せっかくならアザラシと同じように最高風速を体験!と思ったら、本当に風が強すぎて途中退出できないぐらい身動きが取れなくなった、、、。

とにかくアザラシに近付きたいなら「襟裳岬突端」

2番目にオススメなのは、岬の突端。

画面右端にちらっと写っている風の館からずーっと海へ歩いていった先にある。


歩いていける岬の一番先端で、風の館から400mほど進んだところです。

突端には看板が立っている。この日は霧で先が見えなかった。
突端から望遠カメラで撮影したもの。数十頭のアザラシが集まっているのがで見える。
もっと拡大。老齢個体やゴマフアザラシは白っぽいので見つけやすい。


とにかく岩礁域に近いので、iPhoneのカメラでも何となく撮影することができます。

iPhone17Proで思いっきり拡大した様子。双眼鏡が無い方はこれでも探せる。


この道は上り下りがきつい階段道なので、足腰に自信がある方にオススメです。

突端から風の館への帰り道。ちょっと絶望しそうな眺め。


開放的で景色も最高な展望エリア

最後は風の館の屋上(無料エリア)です。岬の東西どちらも海も見れるので、双眼鏡を持っていけば、全体を広く見渡して観察ができます。

風の館の屋上部は無料の散策路になっており、岬全体を見ることができる。記念写真を撮るならこちらの方がいいかも。



意外と突端より手前の海岸周辺でもアザラシを見ることができました。

私は空いている時間はこの3カ所をウロウロとしてました、気付けば2万歩ちかく歩いてしまいました、、、。


もちろんこの3カ所以外にも見やすい場所はたくさんありますので、ご自身で歩いて見つけるのも楽しいと思います!
私はこの一日だけでばっちりアザラシを見ることができて、本当に大満足でした。
この時期は風が強く、霧が出やすい時期らしく、ここまでコンディションがいいのは珍しいとコンブボートクルーズの船長も話してました!

お宿:えりも岬から2分!アザラシ観察に最適です!

ちなみに、今回の旅でお世話になったお宿がこちらの「クリフハウス 柳田旅館」さんです。

歴史ある旅館で、アンティークな雰囲気の内装。オーナーさんも気さくで温かい方だった。


受付周辺にはアザラシやアシカグッズが飾られていて、テンション上がりました、、、!

待合所にはいろんなグッズや本があった。アザラシ観察がメインというお客さんもちらほらと見られた。


ちなみに、ネットで「えりも岬 アザラシ ツアー」と検索すると、カヤックでのアザラシ観察ツアーの情報も出てきます。
そちらはこのクリフハウスのオーナーが所有のカヤックで行っていたツアーだそうですが、現在はもう行っていないとのこと、、、。
現在はコンブボートクルーズのみのツアーになっていますのでご注意を。
コンブボートクルーズのHPはこちら

ここはえりも岬から車で2分と、本当にアクセスがいいので、1秒でも長くアザラシを見たい人にオススメです。
(えりも町のメインエリアにもたくさん宿はありますが、片道20分あります。)
ただし、えりも岬周辺にはコンビニは無いので、夜間の買い出しはメインエリアまで戻ることになります!

最終日:アザラシグッズを探すが、、、?

最終日の朝のえりも岬はこんな感じでした。

岩礁の周辺に白波が立っている。右方向への強い風が吹いていてこういう日は船は出ない。

霧は出てないですが、風と波が凄すぎてまるで川のように海水が流れてました。
よく見るとアザラシ達も風よけのある岩場の隅に集まってました。

岩場の陰にアザラシが集まっている、、、地元の方の話では天候でアザラシの場所はコロコロと変わるらしい。

十分観察できたので、お土産をゲットして帰ります。
と言っても風の館周辺のお土産店にはほぼアザラシグッズは無し、、、
ステッカーだけゲットです。

宿泊先のクリフハウスさんでもグッズがあったのでそちらもいただきました。

ゼニガタアザラシの冊子は限定印刷された物で、ほとんど在庫はなくなっているそう。


あと、お世話になったコンブボートクルーズの待合所で、ハンドメイドのアザラシのストラップをゲットです。

船長の奥様のご親戚の手作り。コンブがついているのがえりもらしくて素敵。

正直に思ったよりグッズが少なく、この町はアザラシ推しではない、、、?という印象を受けました。

「えりも町のゼニガタアザラシは漁業被害を起こしていて、地元ではやっかいもの扱いされている。だから推してないのか?」
「いやでも、だからこそ観光資源としてアピールしているのではなかったっけ?」と色々理由を考えましたが、、、なかなかすっきりしませんでした。

ただ、コンブボートクルーズの船長さんとお話をしたときに、「アザラシ自体は昔からいる生き物だし、コンブ漁だけでもある程度の生計は立てられる。そこまで観光に力をいれないといけないわけではない」という言葉を耳にしました。

私はその言葉を聞いて、はっとしました。

自分たちは話題になることだけでイメージをするばかりで、実際地元の人たちは過度な怒りや期待をすることなく、アザラシも自然の一部として受け止めて暮らしているのかなと感じました。

岩礁域には日高コンブがびっしり生えている。アザラシの住み家はコンブ漁師の生活基盤にもなっている。



この温度感もやっぱり資料を見るだけでなく、自分で体験しないと分からなかったです。
本当に来れてよかった、絶対にまた行きたい場所になりました。


これも、実際に現地に行って見ないと分からないことだなと思います。

ちなみにナイナイと言いつつも、地元郵便局で押してもらえる風景印がアザラシだったり、町中にアザラシのデザインが入った看板があるなど、町にゼニガタアザラシの気配を感じられる部分もあったので、個人的には大満足でした。

えりも岬から5分ぐらいの郵便局。営業時間に気を付けていってみよう。
風景印と、船長の奥様から譲っていただいた記念切手。一生の宝物です!
町のカンバンにもゼニガタアザラシが。
岬の根元からの距離を表示するカンバン。これはアザラシ、、、なのか?

皆さんもアザラシの町、えりも町にぜひ足を運んで見てくださいね!