ペンギンを食べる姿で一躍有名になったヒョウアザラシ、実際に会ってみたい人も多いのではないでしょうか?
今回はヒョウアザラシに会える場所はあるのか、そして彼らの生態について紹介していきます!
結論…国内でヒョウアザラシを見られる施設はない
先に結果から申し上げると、現在(2025年4月時点)で生きたヒョウアザラシを見られる施設は国内にはありません。
入手方法の難しさから、今後国内で飼育展示される可能性はかなり低いと考えられます。

なぜ手に入らないのか?そもそもヒョウアザラシの生態は?
ヒョウアザラシは南極周辺に生息しています。
季節で利用する場所を変化させる(回遊する)種類で、たまにニュージーランドやオーストラリアの海岸でも目撃されています。
極地で生息し、さらに群れを作らないため詳しい生態研究が進んでおらず、謎に満ちたアザラシです。
ヒョウアザラシの取り扱いは世界的に厳しく管理されています。
例えば「南極のあざらしの保存に関する条約」によって締約国(日本を含みます)はヒョウアザラシを含む南極域に生息するアザラシの捕獲が禁止されています。
さらに南極自体の立ち入りが制限されており、観光ツアーで上陸できたとしても自由に探しに行くことはできません。
会える可能性がある場所はある
ヒョウアザラシに会うなら方法は大きく分けて2つです。
南極ツアーに参加する
日本から南極の直行便はありませんが、南半球の各大陸の南端から船で行くことができます。
現地のツアーに参加することになるので200万円以上はかかります。
さらにツアーに参加してもそこにヒョウアザラシがいるとは限りません。
例えば繁殖期に群れを作るゾウアザラシだとツアーでほぼ確実に見ることができます。
しかしヒョウアザラシは群れを作らず普段どこで暮らしているのかも不明なので、会えたら本当に幸運でしょう。

回遊してくる国々で探す
ニュージーランドやオーストラリア、アフリカでは毎年数頭~数十頭のヒョウアザラシが目撃されています。
彼らのほとんどが衰弱しているのではなく、休息のために上陸しているようです。
現地の団体がヒョウアザラシの目撃情報や個体情報を収集していて、どの海域に出没するかは予測することはできます。
ただし情報はリアルタイムではありませんし、毎日必ず出没するとも限りませんので、こちらも会えたら本当に幸運です。
ちなみにニュージーランドにいる知人は海岸で偶然にもヒョウアザラシに出会ったそうですよ(うらやましい…!)。
本人から伺った当時の印象としては、「数キロ先から見えていたどでかい流木が突然動いた」だそうですよ!
過去にヒョウアザラシに出会えた施設
国内ではヒョウアザラシの飼育例はありません。
オーストラリア・タロンガ動物園では過去にヒョウアザラシを展示していましたが、現在は死亡してします。
国内でははく製を見る機会もほとんどありませんが、オーストラリア・南オーストラリア博物館でははく製や頭骨を間近に見ることができますよ!
海岸でヒョウアザラシを探しつつ、こちらの博物館に寄るのがいいコースかもしれませんね!