前回はアニョヌエボ州立公園への行き方とツアーの前に出会ったキタゾウアザラシの紹介をしました。

今回は2020年1月に参加した有料のガイドツアーについて紹介していきますよ!

ツアーの集合場所に到着!

無料のエリアの海岸を離れて、ツアーの集合場所につきました。

ここはツアーのガイドさんの休憩所になっているそうです。
建物の前には骨格標本が展示されていました。

公園からの一本道を進むと集合場所があるので、迷うことはない。
アニョヌエボに生息する生き物の標本が並んでいた。早めに行って見ることをお勧めする。

ツアー客が集まるとまずはツアーの注意事項の説明がありました。
・アザラシから25フィート(約8m)離れること
・アザラシの近くで立ち止まったり、大声を出したりしないこと
・ガイドから離れないこと
・傘などの使用禁止
などいくつかありました。

ここからはのんびり立ち止まってカメラのセッティングなどはできないので、必ず準備しておきましょう。

海外なので(?)時間ぴったりには始まらない。のんびりとした気持ちで参加しよう。
説明は全て英語だが、2~3名のガイドが前後についてくれる。みんなの流れについていけば大丈夫。

海岸へ向かって歩きます

海岸に向かって歩いていきます。
道中に突然アザラシに遭遇することもあります。
縄張りを持てなかったオスは海岸を離れて砂丘の上まで来ることがあります。

ところどこと整備されているが、砂浜を歩くことも多い。転ばないように気を付けよう。
砂浜ではアザラシが休んでいる。驚かさないように進もう。

アザラシの亡骸もありました。
大きさからしてコドモでしょうか…。
海岸から離れた場所で朽ち果てていました。

ここが彼らの生きる場所で、そこに私たちが入っているのだと感じる。

海岸でアザラシの大群を観察しよう

海岸に到着しました!
海岸ではロープが張られているので安全な距離を保つことができます。
ここで数十分ほど留まってアザラシを観察します。

目の前に数えきれないほどのアザラシが集まっていた。鳴き声が響き渡る。

海岸線の近くではオスのアザラシが縄張り争いをしています。

ハーレムオスが周囲のメスに求愛していた。
メスは押しつぶされないように抵抗している。

その周辺ではメスが出産・子育てをしていました。
場所が足りないのか、メス同士で争っていることもありました。

生まれたばかりの赤ちゃんがミルクを飲んでいた。
赤ちゃんがオスに潰されて死んでしまうことも多い。メスも命がけで命を繋いでいた。

海岸線から離れたところでは静かに休んでいるアザラシがいました。

縄張り争いに参加していないオスは、離れたところで休んでいた。
死んだように眠っているが、時折動いて場所を変える。
時折可愛らしい表情を見せてくれる。

ガイドさんの説明は必聴

海岸での観察を終えるとまた砂浜を歩いていきます。
途中でガイドさんからアニョヌエボ州立公園やアザラシの生態について説明があります。

海岸線から離れて公園全体を見渡せるところに移動する。
道中にあるパネルを見ながらガイドさんが説明をしてくれる。
離れたところからでもアザラシがいるのがはっきりとわかる。

かつて絶滅の危機にあったが、保護活動のおかげで個体数が回復したこと。
しかし一度個体数が減ったアザラシは遺伝的に虚弱で、環境の変化に弱いことなどの説明がありました。
アザラシの生態についてはまだわかっていないことが多いため、現在も研究が進められているそうです。

アザラシの生活史について紹介している。全て英語だがパネルもあるので何となくわかる。
アニョヌエボでは体に印が入った個体がいる。これは各国の研究者による個体識別のためだそう。これからも生態解明に向けた研究が進むことを期待する。
解説中は換毛で抜けたアザラシの毛にも触れた。キタゾウアザラシは表皮ごと毛が抜ける。

この美しい景色と、たくましく生きるキタゾウアザラシにいつかまた会いに行きたいと思います。
ぜひ皆さんもキタゾウアザラシに会いに行ってはいかがでしょうか?

動画もあります

キタゾウアザラシの様子とツアーの紹介はYoutubeでもしているので是非ご覧ください!