広大な西海岸に集まるアザラシに会いに行こう!
今回紹介するのはカリフォルニア州にあるアニョヌエボ州立公園(Año Nuevo State Park)で見ることができるキタゾウアザラシです。
![美しい景色と野生のキタゾウアザラシを見ることができる。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_40311-1024x576.jpg)
アニョヌエボ州立公園では換毛期と繁殖期になると何千頭ものキタゾウアザラシが集まります。
2トンを超える巨大なアザラシがひしめく様子は圧巻ですっ、、、!
ツアーに参加すると専門ガイドによる解説付きで、アザラシ達がいる海岸を歩くこともできますよ!
早速紹介していきましょう!
カリフォルニア州・アニョヌエボ州立公園
アニョヌエボ州立公園はサンフランシスコ市街地から車で南に1時間半の場所にあります。
残念ながらバスや電車などの公共交通機関はありません。
海沿いなので迷うことは少ないですが、日本とは走行車線やハンドルが逆なので運転自体に戸惑います。
大通りに面したレンタカーショップを事前に調べて、車を予約していくのをお勧めします。
また給油せずに返却できる(ガソリン満タン返し不要)のオプションもあるので、それも事前につけておくと安心です。
![今回は出国前にネットで予約したレンタカーで向かった。運転する方は国際免許の発行も忘れずに。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11200461-1024x576.jpg)
大きな駐車場があるので、そこに車を停めます。
駐車場代は駐車時に支払ってレシートを車内の見える場所に貼っておきます。
![駐車料金を支払った証明にレシートをガラスに貼っておくこと。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11200471-1024x576.jpg)
まずはツアーの予約とキタゾウアザラシについて学ぼう
駐車場近くには海洋教育センター(Marine Education Center)があります。
![駐車場の近くにある白い建物がMarine Education Centerなので、必ず立ち寄ろう。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11200521.jpg)
まずここでキタゾウアザラシの観察ツアーの予約をします。
キタゾウアザラシが多く集まる12~3月は、保護区に入るのに有料ツアーに申し込まないといけません。
センター内で当日申し込みができますので、必ず申し込んでくださいね。
カリフォルニア州立公園の公式HPでは、55日前からネット上で予約もできますので、出発前に申し込んでおくのもおすすめです。
![事前に申し込み、支払いをするとPDFでレシートが出てくる。印刷して持っていくと安心だ。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/1b64fe973424da0b2376cf3af4a7ccec-1024x576.jpg)
私たち(2人)が申し込んだのは15:00~のツアーで、所要時間は2時間半です。
ツアー代金は登録料を含めて10.99ドル/人(1400円ほど)です。
思ったより早く着いたので、カウンターにいるスタッフに相談したら13:30~のツアーに変更してもらえました。
ツアーの時間までに、まずはセンター内でキタゾウアザラシについて予習をしておきます。
![建物の中はビジターセンターのような作りになっている。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/8517FC27-7A3A-4BF6-9FE6-044B6AD789AF1-1024x576.jpg)
![キタゾウアザラシの頭骨。骨だけでもその大きさがうかがえる。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11201031-1024x576.jpg)
![キタゾウアザラシの生活史。1月はオスもメスも集まる繁殖期にあたる。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P1120102_2.jpg)
公園内を毎日スタッフが見回りしているそうで、ホワイトボードには今日のアザラシの数や出産状況などが分かるようになっています。
私が訪問したのは2020年1月中旬でしたが、ちょうど繁殖と出産のピークで最高のタイミングでした。
![オトナのオス・メス、赤ちゃん、最初の換毛をした赤ちゃんが全て見れるベストタイミングだった。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11201181-1024x576.jpg)
またお土産もセンターで購入することができます。
アニョヌエボ州立公園オリジナルグッズがたくさんありますので必ずチェックしてくださいね。
ツアーの後だとお店が閉まってしまいますので要注意!
![お土産コーナーでラッコの毛皮を展示していた。もちろん非売品。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P1120086_11-1024x576.jpg)
無料のエリアでもアザラシが見れる
センターからツアーの集合場所までは徒歩20分ほどかかります。
かなり時間に余裕があるのではまずは道中の無料で入れる海岸を探索します。
![海岸までの道は平坦で歩きやすい。事前に申し込めば車イスの人もガイド付きツアーに参加できるらしい。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11200681-1024x576.jpg)
![海にはアニョヌエボ島が見える。現在は無人島になっており、アザラシやアシカ達の楽園になっている。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11107211-1024x576.jpg)
ツアーの集合場所まではほぼ一本道ですが、その途中の小道から海岸に降りることができます。
![小道はあまり整備されていないので、歩きやすい靴で行くことをお勧めする。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/7D6596D8-6992-4D09-9D02-26F160B2AEC21_compressed-1024x576.jpg)
なんとそこにはキタゾウアザラシが!!
![保護区外でも少数のキタゾウアザラシが上陸するらしい。突然の出会いに感動。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_40351-1024x576.jpg)
特にガイドもいないので、個人で適切な距離を保ちながら観察します。
![キタゾウアザラシとは25フィート(約8m)距離を取るように案内板が立っている。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11200651-1024x576.jpg)
![柵などは一切ないので、ルールを守って観察しよう。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11201201_compressed-1024x576.jpg)
見ている間にもアザラシが上陸してきます。
![他のアザラシも上がってきた。縄張りを持てなかったオスなのだろうか。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11106061-1024x576.jpg)
![すぐ近くではサーファーが海へ泳いでいた。ゾウアザラシがいる海で泳ぐとはどんな気持ちなんだろうか、、、。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11107081-1024x576.jpg)
オスがメスに求愛している様子も見ることができました。
![近くにいたメスに迫るオス。あからさまに嫌がられていた。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11106231-1024x576.jpg)
長い年月をかけて形成された西海岸の絶景と、長い旅をしてたどり着いたアザラシの命の営み、、、
太平洋を渡ったここには私たちが今までに見たことない世界がありました。
![休んでいるときはとても穏やかな表情。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11106911-1024x576.jpg)
![大きな鼻が良く目立つ。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P11106541-1024x576.jpg)
![虹がかかってますます幻想的な雰囲気になった。](https://pinnipedology.com/wp-content/uploads/2023/04/P1120063_2.jpg)
次回はついにツアーの様子を紹介します。
写真や動画が盛りだくさんなのでぜひご覧ください!
もっとキタゾウアザラシの生態を知りたい方は、こちらもご覧ください。