ここで会えたひれあし類



だいぶ前のことになりますが、4月下旬に北海道・室蘭民報みんなの水族館(室蘭水族館)に行ってきました。
北海道は野生のひれあし類が暮らす聖地でもありますが、飼育下でもいろんな場所でひれあし類に会うことができます。
そのなかでも室蘭水族館は、屋外エリアにあるアザラシプールがキラキラしてて本当に美しかったです!
それでは早速紹介していきましょう!

外壁に描かれているのはアブラボウズという魚。



最短でアザラシプールへ

室蘭水族館は建物以外にも屋外のエリアがあります。
屋外エリアのほとんどは昔ながらの遊園地になっています。
入館してすぐ左に曲がって、真っすぐ進むとアザラシプールです。
お子様向けのアトラクションの中を抜けるのはやや勇気がいりますが、恐れず進んでいきましょう!

雪国では水族館に遊園地が併設されていることがある。室蘭水族館もそのひとつ。
アザラシプールに到着!早速アザラシの姿が見える。



ここではゼニガタアザラシとゴマフアザラシが飼育展示されていました。

同じプールでゴマフアザラシとゼニガタアザラシが見れるのは珍しい。



種ごとに分かれているのではなく、「男の子プール」と「女の子プール」に分かれていました。

男の子プールは中年とワカモノが暮らしていた。
女の子プールはかなり高齢の個体が多く暮らしていた。



ゼニガタアザラシとゴマフアザラシは近縁種なので、同居させると交雑することがあります。
過剰な繁殖や交雑を防ぐために雌雄で分けているのでしょうね。

もっちもちになったゴマフアザラシ。陸上で休んでいた。
ゼニガタアザラシ。体にある銭形模様が名前の由来。


右側のプールには、水中観覧ができるスペースもあるので行って見ます。

階段で下に降りることができる。見落としがちなので要注意!



見て、きっらきら!
屋外プールだからなせる、自然光の中のアザラシ、本当に美しい、、、。

日差しが差し込んで水中がきらめいていた。その中をアザラシがゆったり泳ぐ。



ただ、水族館の海水は、すぐ外の海から運んでいるらしく、天気によっては濁ることもあるようです。

給餌の時は、このガラスの目の前にアザラシがやってきます。

給餌中は積極的に近づいてきます。



こうしてみるとアザラシってすごく大きい、、、!

ド迫力!表情までよく見えます。



高齢個体だと、体毛の色が抜けてしまうので、ゴマフかゼニガタか見分けがつきにくいですね。
各個体のプロフィールも掲示されていたので、見比べてみると面白いです。

高齢のゴマフアザラシ。加齢とともに体毛の色が抜けて、模様もほとんど見えなくなる。


トドプールに移動します

トドはアザラシプールから少し離れたところにいます。
お子さん用のトロッコのレーンを超えた先にプールがあります。
一見トドなんていないじゃないか!というような雰囲気がありますが、この橋を越えていきましょう。

渡るのがちょっぴり恥ずかしい、ひれあし愛を試す橋だと思って勢いよく超えていく。



いました!メスのトドです!
比較的若い個体ですね。

広めのプールでのんびり泳いでいました。
5才のトドのようです、ようやくオトナになった若い個体ですね。



トドプールは本当に渋くて、全面細かい柵で囲まれていたり、トレーナーが指示を出すためのお立ち台があったりします。

プールの外側から指示を出せるように、台が設置されている。
近くまで様子を見に来ることもあった。



トドショーは平日&土1回(14:00~)と日祝2回(11:30~・14:00~)行われているそうです。
滞在時間の都合で、ショーを見ることはできなかったのですが、通常のトレーニングを見ることができました!

トドらしいつるんとした毛並みが印象的でした。


水族館棟にも入りましょう

ひれあし類が外にいるので、ここまででも満足できますが、せっかくなので水族館棟内へ、、、

1階は地元の海で取れた生き物を展示していました。

室蘭水族館のシンボル的存在のアブラボウズ。
超レアなオオメンダコ。ずっと横向きでした。



魚の解説、よく見るとほぼ全部飼育員の食レポになってる、、、!

解説文のほとんどが食べたときの感想で、おいしさまで書いてある親切なパネルだった。



絶対食べないでしょ、というような生き物にもコメントが入っていて、スタッフの情熱というか変態っぷりがあふれ出ていました。
ついつい引き込まれて、全部読んでしまいます。
2階は熱帯魚の水槽や、捕鯨に関するパネルがありました。

セルフィンプレコ。10年以上生きる大型のナマズの一種。
カマイルカの骨格標本。他にも室蘭周辺で見られる鯨類や、捕鯨に関する資料があった。



屋外エリアの一番奥には、軽食販売コーナーがありました。
ここの「つぶおでん」がほんっっっとうに美味しかったです!
つぶ貝という貝にショウガ味噌を付けたものなんですが、味噌の甘みと貝のうま味のコラボが癖になります!

ツブガイのおでん。コリコリで、あまあまで、ちょっぴりしょっぱくて、うまぁい。



いかがだったでしょうか?
ちょっとアクセスは悪いですが、中身も情熱もたっぷり詰まった室蘭水族館に、みなさんも遊びに行って見てくださいね!

動画も見てね!