昨年12月に大阪・海遊館に遊びに行きました!海遊館といえば、ジンベエザメ!といいたいところですが、、、私の目的は別にありました。
それは流氷の天使、ワモンアザラシ!ワモンアザラシはまさにベストオブかわいいアザラシ。みんなが想像するアザラシそのもの、そんなアザラシに大接近してきました!
ワモンアザラシ以外にも、アメリカ・モンタレー湾を再現したダイナミックな水槽も本当に素晴らしかった、、、。それでは早速紹介していきましょう!

太平洋を取り囲む自然環境をめぐる水族館

太平洋をめぐる2つの環、ひとつは環のように連なった火山帯「リング・オブ・ファイア」。もうひとつは火山活動によって作られたさまざまな自然環境に暮らす生き物たち「リング・オブ・ライフ」。
この2つの環によってできた、太平洋とそれを取り囲む自然環境と生き物たちが、海遊館のテーマとなっています。

外観からすでにビックスケール!なんと8階建てなんです。

ひれあし類は3種類

アシカ科

・カリフォルニアアシカ

アザラシ科

・ワモンアザラシ
・ゴマフアザラシ
の3種が飼育展示されています。

ワモンアザラシは必見!

海遊館の「新体感エリア」には北極圏の氷上と海中を再現したゾーンがあります。そこではワモンアザラシが飼育展示されています。

海遊館に行ったら必ず見てほしい!流氷上でも生きていけるようにたっぷりと脂肪を蓄えるため、もっちり体型になっている。

日本ではまれにワモンアザラシが漂着することはありますが、流氷上で繁殖をする種類なので岸から観察するのはかなり難しいです。そんなワモンアザラシに会える水族館は全国でも数少なく、西日本では海遊館だけとなっています!

下から観察できる場所もある。まるで流氷の下からアザラシを観察しているようだった。

ワモンアザラシはアザラシの中でも一番小さい種類で、オトナでも70kgほどにしかなりません。顔も小さくて、目は大きくて、まさに私たちがイメージするアザラシそのものではないでしょうか、、、!

手足も見た目は短いので、横から見てもまんまるとしている。
短い前足だが、よく見るとしっかりした爪が生えている。氷の上で滑らない工夫なんです。
泳いだり、上陸したと思ったら休んだり、、、とにかくいろんな表情を見せてくれました。

展示されている個体のうち1頭は、海遊館で初めて生まれたアザラシです。無事に生まれたものの、その後体調を崩したため飼育員による人工哺育で大きくなりました。

展示プールの近くには、人工哺育をしていた時の動画が流れていた。

ワモンアザラシの特徴といえばこの模様。「輪」のような模様があるので、「ワモン」と名前(和名)がつきました。写真だけだと「ゴマフアザラシ」と見分けがつかなさそうですが、よく見ると顔や体の形は全然違います。

ゴマフアザラシと違い、輪っかの模様が目立つ。

海遊館は明るい水槽で観察しやすくなっていますので、ぜひじっくり観察してみてくださいね!

アメリカ・モンタレー湾を再現した水槽が美しい

海遊館にはもう一つひれあし類が飼育展示されている水槽があります。アメリカ西海岸にある、モンタレー湾(Monterey、モントレーと呼ぶことも多いです)がテーマになっています。

現地のモンタレー湾にはカリフォルニアアシカ、ゼニガタアザラシ(ただし日本の個体と違って模様はゴマフアザラシにそっくり!)、キタオットセイ、キタゾウアザラシが生息しており、まさにひれあし類の聖地。
特にカリフォルニアアシカやゼニガタアザラシは町中でも観察できるぐらい、ヒトと共存している種類です。

港のイカダで休むカリフォルニアアシカ。この写真はモンタレーから車で2時間ほど移動したサンフランシスコで撮影。

海遊館ではそんな現地の様子を再現しており、カリフォルニアアシカとゴマフアザラシが飼育展示されています。
カリフォルニアアシカゴマフアザラシの生態は別ページでも紹介しています。)

プール内にはイカダがあり、現地と同じ風景になっている。

個人的に一番おすすめの水中を観察できるエリアです!
海遊館は面白い作りの順路になっていて、らせん状に下の階に降りていく仕組みになっています。大きな水槽を高さを変えることで、違った角度から生き物たちを観察することができます。
水面で元気よく泳ぎまわっていたアシカたちが、水中では空を飛ぶような美しい動きを見せてくれます。

巨大なアシカたちが水中を美しく舞う。
アザラシとアシカを比べながら見るのも面白いです。

実際に海に潜ったらこんな感じなんだろうか、、、と想像を掻き立ててしまします。

ひれあし類以外の展示も充実!

ひれあし類以外の水槽も多様なテーマにあわせ、さまざまな生き物を見ることができます。やっぱりメインの水槽はジンベエザメが泳ぐ大水槽。

世界最大の魚のジンベエザメが巨大水槽をゆったりと泳いでいた。

ジンベエザメ以外にも世界でここだけしか見られないイトマキエイをはじめ、太平洋に生息する約60種を見ることができます。

他にもかつてカワウソも暮らしていた日本の森を再現したエリアや、ペンギン達が暮らす南極を再現したエリアなどがあります。全部で10の地域、14の水槽で太平洋が紡ぐ自然と命を表しており、非常に満足度の高い水族館です。

海遊館の最初のエリアが日本の森。いきなり森に迷い込んだような雰囲気があった。
日本より北にある、アリューシャン列島のエリア。ここではエトピリカが展示されていた。
マンボウは傷もなくてとてもきれいな個体だった。
さまざまな命を支えるイワシも、こうして集まると圧巻。


ぜひ皆さんも太平洋の旅をしてみてはいかがでしょうか?
長い旅になりますので、お時間には余裕をもってくださいね。