アザラシ、アシカ、セイウチの情報を紹介

こんちょ (2ページ目 (5ページ中))

カンガルー島&フィリップ島への旅② ~失敗と成功と~

フィリップ島~オーストラリアオットセイを求めて~

次はフィリップ島の紹介です。
フィリップ島はメルボルンから車で1時間半のところにあります。
島と本土は橋で繋がっているので、フェリーに乗る必要はありません。


公共交通機関はないので、こちらもレンタカーかツアーの2択になります。
今回は私はフィリップ島では超有名な、野生のペンギンを観察するツアーに申し込みました。



このツアーの途中でオーストラリアオットセイの上陸場(シールロック)と、ノビーズセンタ(Nobbies center)ーというフィリップ島周辺の生き物の紹介施設を見学する予定になっていました。
こちらも予約は日本語で簡単にできました。

申し込みが完了すると証明書が届く。注意しないといけないのは、ツアー数日前に集合場所が再度通知されること。申し込み後に届くメールにも気を配ろう。


ツアー最後の野生のペンギンを観察する席のランクによって、ツアー自体のお値段が変わります。
せっかくなので、一番いい席を指定しました。
集合場所からの往復バス、施設見学料含めて約20,000円でした。

バスが来ていざ出発!

集合場所はツアーの数日前にメールでお知らせされます(ここからは全て英語のメールが届きます)。
集合場所のお知らせ以外にも何通かメールが届くのですが、その中には本島に参加するかチェックインをするように指示されたものがあります。
うっかり忘れていると、ツアーに参加できない可能性もあるので要注意!

集合場所は大きなホテルに泊まっていれば目の前まで来てくれます。
私は安い宿に泊まっていたので、徒歩3分ほどの大きなホテルを集合場所に指定されました。
現地会社のロゴが入ったマイクロバスが迎えにきてくれます。

このロゴがツアーバスの目印。ただし同じバスが何台も走っているので、乗車口に貼ってある担当ガイドさんの名前を確認しておこう。



道中は観光地を見学

フィリップ島に行く前にいくつか観光スポットに寄っていきます。
そう、このツアーのメインはあくまでペンギンを見ること。
ペンギンが見れる時間まではのんびり進んでいきます。

まずは町中を周って、他の参加者を拾っていく。
全員揃ったら担当ガイドから説明がある。終日同じ人が付いてくれるので顔を名前を覚えておこう。



観光スポットの説明はツアーガイドさんが英語で説明してくれます。
各観光スポットは30~60分滞在していたので、これならノビーズセンターもしっかり見れるかなと私ものんびり楽しんでおりました。

日中はメルボルン周辺の観光スポットを周る。
自然保護施設も見学、ここにはひれあし類はいないがカンガルーたちに餌やり体験などができる。
こちらはウォンバット。こんなにのんびり見学していいんだろうかと、この時点で気になってはいた。
昼食もここのカフェでいただいた。かなり時間にはゆとりがあるスケジュールだった。



ようやくノビーズセンターに到着するも・・・

さあ、ようやくフィリップ島の先端にあるノビーズセンターに到着です!
建物の目の前にはオットセイが集まるシールロック(Seal rock)もあります。
早速見に行くぞ!と思ったら、なんとここの滞在時間は「20分」でした。

各観光スポットでは集合時間が掲示される。20分って、、、涙



ウソでしょ、いやいやあんな映え映えな家の前とか、カンガルーとかのんびり見てたじゃん、いや凄いのんびり進むなーって思ってたけどさ。
もっとのんびりしようよ、というかペンギンはいいから私を置いていってよ。
何ていうわけにはいかないので、少しでも長く見れるようにシールロックにダッシュします!

ノビーズセンターからの景色。とても美しかった。オットセイはどこだ!



この時のために双眼鏡も望遠レンズも持ってきたんだい!絶対見るぞ!と思ったら、、、

オットセイの上陸場は遥かかなただった…。



シールロック遠くない?全然見えなくない?
あきらめずに望遠レンズで撮影してみると、なんだか島の表面が動いてる?

よく見ると海岸や島の頂上にオットセイが見える、、、。

おおーオーストラリアオットセイ!
あんなに高いところまで、崖を登ってきたんですね。
凄い!もっと近くで見たかった(涙)

せめてノビーズセンターの中をしっかり見るぞ!とセンターへ走ります。

残り10分、センターに急ぐ。



センターの中にはグッズショップと展示エリアがありました。
時間が無いのでひれあし類グッズは全部買いました(笑)

じっくり品定めしたいが、時間が無いのでお金で解決。全部買い。
買った後によく見ると同じデザインのハットピン、マグネット、キーホルダーを買っていた(汗)


次は時間が許す限り展示エリアを、、、

売店すぐ隣には展示場があった。



展示場には島周辺で見られる生き物に関するパネルや標本がありました。
オーストラリアオットセイの毛皮や頭骨もありましたよ!

島の解説や生き物の紹介がされている。
オットセイのコーナーは他の生き物より広かった。
触れる標本も展示されていた。
南極域の生き物の紹介もあり、ミナミゾウアザラシのパネルもあった。

あぁほんとにオットセイを近くで見たかった、、、(涙)

ペンギンに会う前に・・・

あっと言う間に(個人的にはメインイベントだった)ノビーズセンター見学が終了し、(本当のメインイベント)ペンギンパレードの場所まで移動します。
ここでは専用のエリアから、帰巣するフェアリーペンギンを観察することができます。

メインのペンギンパレードの会場。とてつもない広さだった。



ペンギンまでの近さで席のランクが変わります。
一番高い席は地下にあるエリアで、なんと自分の目の前をペンギンが歩いていくのを見ることができます。
ペンギンパレードが始まるまでに時間があったので施設内を見学します。

ペンギングッズがほとんどだが、売店も充実していた。ちなみに手前に写っているパネルにはペンギンが見れる予測時刻や、昨日見れたペンギンの個体数が表示されている。

なんとグッズショップでは、フィリップ島の生き物を保全する基金へ寄付できるグッズが販売されていました。
オーストラリアオットセイのセットがあったので即購入しました!

基金へ寄付できるグッズ。袋の中にぬいぐるみと寄付の証明書が入っている。
海洋プラスチックに関する解説もあった。



この後ペンギンを観察して、最初の集合場所までバスで送ってもらい、ツアーは終了です。

ペンギンパレードの「アンダーグラウンド」エリア。ここでは自分の顔の目の前をペンギンが横切っていく。


予想の10倍ぐらい時間が足りなくて、予想の100倍ぐらい遠かったのですが、一応オットセイは見ることができました。
もちろんフィリップ島にも再チャレンジしたいと思います!
またフィリップ島内ではクルーズでシールロックのすぐ近くを周るツアーもあるようなので(ただしフィリップ島内をレンタカーで移動しないといけない)、次回はそちらにも参加したいと思います。

満足なオーストラリアの旅でした

4回にわたって紹介したオーストラリアの旅。
色んなひれあし類に会えてとても充実した時間でした。
予想外の出来事もありましたが、それはまた遊びにおいでと言われていると思って、次回のお楽しみにしたいと思います。

今回の旅で出会えたひれあし類たち。また会いに行きたい。


オーストラリアは空も陸も海も全部が広くて、とても穏やかな気持ちにさせてくれる場所です。
出会った現地の方にもとてもやさしくしてもらえました。
異国感がありつつも、気候も穏やかで、文化的なギャップも少ない、とても旅するのにおすすめな国だと思いました。

日本とは違った空、大地、海が広がっていた。
道端であっさりとカンガルーに出会うことも。素晴らしい旅でした!


ぜひみなさんも、オーストラリアに足を運んで、ひれあし類にも会いに行って、素晴らしい時間を過ごして見てくださいね!

カンガルー島&フィリップ島への旅① ~失敗と成功と~

7月に行ったオーストラリアの旅の道中では、野生のひれあし類に会いに行くツアーも予定していました。
色々ありまして、満足に見れたとまでは言えなかったのですが、そのツアーの詳細をお届けしたいと思います。

カンガルー島~オーストリアアシカとニュージーランドオットセイを求めて~

まずはカンガルー島のツアーを紹介します。
カンガルー島は数年前の大火事で世界的なニュースにもなったので、ご存知のかたもいるかもしれません。
アデレードから港まで車で1時間半移動し、フェリーに乗ると到着です。
残念ながら公共交通機関はありません。
なのでレンタカーで移動するか、ツアーで行くかの2択になると思います。



今回は日帰りツアーを申し込んでいました。
フェリーを運航している現地会社のSealinksから直接申し込んだ方が安かったのですが、Veltraというサイトでは日本語で申し込めるので、そちらで予約をしました。

申込後には予約証明書が届く。現地で見せることはないが、念のため持ち歩いた方がいい。


1人約35,000円で、ホテルから港までの往復バス、フェリー、島の中でのバスツアー、昼食がセットになっているものです。
カンガルー島の観光スポットを巡って、その途中でアシカやオットセイが集まる場所に寄る行程になっていました。

いよいよツアーに参加!の予定が…。

アデレードに滞在して数日、ついに明日がツアーだというときに1通のメールが、、、
悪天候で船が出ない可能性が高いこと、それに伴ってツアー自体が無くなる可能性があるという内容でした。
「現地ガイドの会社に電話して」と書いてありましたが、国際電話はできないスマホしか持っていなかったので、とりあえず当日まで様子を見ることに。

そして当日の朝、フェリー会社のHPを見ると欠航のお知らせがでてました。
その後正式にツアー自体の中止のメールも来ました。

現地ツアーのHPには、「悪天候を含めたいかなる場合でも返金はない」と記載されていましたが、あきらめきれず予約サイトの連絡。
こちらはメール(しかも日本語!)で問い合わせできました。

すぐ返事が来て、「現地会社にこちらから連絡して、中止の確認が取れたら全額返金します」とのことでした。
2人で約7万円の出費だったので、本当に助かりました(涙)!

結局カンガルー島には行けませんでしたが、代わりに南オーストラリア博物館に行って、ヒョウアザラシの標本を見ることができました。



行き方はわかったので、またカンガルー島はチャレンジしたいと思います!

メルボルン動物園
~オーストラリアオットセイとニュージーランドオットセイ~

ここで会えたひれあし類

今回はオーストラリア・メルボルンにあるメルボルン動物園の紹介です。
メルボルン動物園は1862年に開園したオーストラリア国内最古の施設です。
市内中心部からとても近く、電車の最寄り駅から徒歩10分ぐらいにあるので、観光地スポットとしてもおすすめです。

メルボルン動物園の外観。歴史ある動物園だが古い感じはしなかった。


最短でオットセイのエリアに行く

メルボルン動物園はメインストリートやその先の広場から枝分かれするように各展示エリアがあります。
オットセイがいるのは広場のすぐ隣にある「WILD SEA」なので、まずはメインストリートを真っすぐ進みます。

ゾウのモニュメントがお出迎え、その後ろの道をまっすぐ進む。

広場に行くと看板があるのでわかりやすいです。

海の生き物エリアへの道。この先にオットセイがいる。



WILD SEAはその名の通り海の生き物を集めたエリアで、前半は海岸を再現したような砂浜が続いていました。

海岸風の通路にはオットセイの像がたくさん。気分が上がってくる!
その通路ではさりげなく海洋プラスチックの解説もしていた。とても素晴らしい展示。



その先には魚の水槽も、

魚たちがいたが、足早にオットセイプールに向かいました。



そしてこの大きな建物がオットセイプールがある施設です!
早速入りましょう!

いざ、出発!


トラブルに見舞われるも、、、

中に入ると早速大きな水槽が!胸が高鳴ります!
日本でもここまで大きなひれあし水槽はないんじゃないでしょうか?

イルカも飼えそうなぐらい水深も奥行きもあるプールだった。

オットセイはオーストラリアオットセイが1頭、ニュージーランドオットセイが2頭いるようです(ここでは「ロングノーズオットセイ」と表記されてました)。

2種3頭のオットセイたち、どこだどこだ、、、!



でも、潜水中のスタッフしかいませんね、いやな予感が、、、(汗)
近くのスタッフに聞いてみたら、なんと、「今日は大水槽の掃除をするから夕方まで展示しない予定」と言われてしまいました、、、。
この時は膝から崩れ落ちて、何もする気がなくなりましたね、帰国したかったです(涙)
とりあえずもうやることが無くなったので、エリアをウロウロします。

漂着したオットセイのレスキューに関する展示。本物のオットセイが見たかったよ、、、。

外に出るスロープを抜けて周りを見ると、そこには小さいプールがあって、、、

予備の飼育エリアかな、っと見ていたら、、、!?

オットセイいる!!!!

あ、あなたは!見れないって言われて諦めていたよ!



ちゃんといる!!!!

予備プールで展示していました。
よかった!本当によかった!

こちらがオーストラリアオットセイ。まるでアシカのようにつるんとした毛並みが特徴です。

オーストラリアオットセイはまるで毛が生えていないような、つるんとした体形。でも顔つきはオットセイ。



こちらはニュージーランドオットセイ(ロングノーズオットセイ)。
体毛が長くて毛皮がふさふさしています。
そして別名の通り鼻がスラっと長いのが特徴でした。

長い鼻、そして長い体毛がニュージーランドオットセイの特徴。

トレーニングを見ることもできました!

ニュージーランドオットセイのトレーニングが始まりました。
ニュージーランドオットセイ。ずっと見ていたら近くまで連れてきてくれました!
十字マークにタッチする練習してました。何かする予定なのかな?
こちらはオーストラリアオットセイ。トレーナーさん、足元は完全防備でした。
噛む個体なのかな?と思いましたが、全くそんなことありませんでした。これは眼のエコー練習。とっても上手でした!
トレーニング途中でプールに吐き出したエサ。イカや小魚をほぼ丸ごとあげていた。


時間をかけて、丁寧に健康チェックをしているのが印象的でした。
他にも定位置でじっと待たせるトレーニングも多くやってました。

グッズが最高すぎる!ただし営業時間に注意!

グッズショップは出入り口付近にある大きなお店と、各エリアに小さなお店があります。
出入り口の大きなショップでは開園中は営業しているようですが、小さなショップはどうやら時間が異なるようです。
最初に訪問した時は閉まっていましたが、昼過ぎにもう一度訪れたときには営業していました。

WILD SEAエリア奥にあるショップ。朝閉まっていた時はとてもショックでした(笑)。



WILD SEAエリアのショップには海の生き物グッズがたくさんありました。
もちろんひれあしグッズもゲットしましたよ!

たくさんありました!

一押しは写真右下のバンダナ、よく見るとアシカが泳ぎ回っているイラストになっています!



実際使ってみると、一目でアシカだとはわからないのですが(笑)
普段着にそっとひれあし類を仕込めるので大切に使っていきたいと思います。

まるで水中でアシカの群れを眺めているような、そんな素敵なデザインでした。



他にも竹でできたブローチがありました。
なんとオーストラリアアシカのデザインがありました。
メルボルン動物園にはオットセイアシカはいませんが思わずゲット。


先日訪問したアデレード動物園では、オーストラリアアシカがプリントされたバックとノートを購入しましたが、こういう身に着けるものも欲しいなーと思っていました。
ネットで検索すると、どうやら(私の推しアザラシの)ヒョウアザラシのブローチもあるようなので、今度買ってみようと思います。

もう一度大水槽に戻ると、、、

なんやかんやオットセイたちに会って、グッズもゲットできて機嫌が良くなったので、もう一度大水槽まで戻ります。
昼過ぎに行って見たら、アレ?

オーストラリアオットセイ。大水槽に行ったら泳いできてくれた。



戻ってきてる!!!!

予定が変わったのか、全頭が大水槽で泳いでいました。
あぁ、やっぱり想像してた通り、いや想像以上の美しさ、、、

きれいになった大水槽を飛ぶように泳ぎ回る。
エサ入りのおもちゃに集まるオットセイたち。



オーストラリアオットセイは好奇心旺盛なのか、ずっと子供たちと遊んでいました。

オーストラリアオットセイ。子どもたちの前で遊んでいた。



水上エリアに移動すると、ちょうど解説を始めるそうです!
なんという奇跡!

水上部分は岩場+波が出る使用になっていた!こんな水槽見たことない。

解説中は一頭だけ給餌しながら生態紹介をする、というものでした。
この時はニュージーランドオットセイの紹介。

その岩場を登っては降りていく。オットセイらしい動きでいきなり驚いた。

解説中は大水槽にある岩場を縦横無尽にオットセイが移動していました。
最初のトレーニングはこの時のためだったんですね。

ニュージーランドオットセイ。水にぬれた毛皮が美しい。
遠く離れたトレーナーからのサインもしっかり見ていた。

解説が終わるとまた3頭で泳ぎ始めます。
なんとこの水槽には造波装置(しかも強力)が付いているようで、かなりの勢いで水面がうごめいていました。
本当に野生のオットセイに出会ったような、そんな気持ちになりました。

他の展示も見てみます

かなりのハプニングがありましたが、オットセイたちを堪能することができたので、他のエリアも周ります。

他のエリアでは超巨大なゾウの展示が目を引きました。
現地、タイの様子を再現しているようですが、リアルすぎて写真をほとんど取り忘れてしまいました。

ゾウのエリアは全体が現地タイの村を再現していた。すごい作り込みで撮影をすっかり忘れていた。



またここではカモノハシが見れます。
カモノハシはオーストラリアの生き物の中でも超貴重な種類で、飼育展示施設自体あまり多くありません。
展示していても、真っ暗な部屋で飼育(夜行性だから)しているのでその姿を見ることはほとんどできません。
ですがここでは明るい照明で展示しているので、カモノハシをゆっくり見ることができました。

ゆっくり見れるが、カメラマン泣かせの超高速移動をしていました。



他にも面白そうな展示エリアは多かったです。

タスマニアンデビル。あたたかな日差しの中でくつろいでいた。
オーストラリア固有種であるエリマキトカゲも展示されていた。
これは環境にやさしい商品かをバーコードをスキャンして見れる展示。私たちが普通に使っている製品も多く並んでいて驚いた。

いかがだったでしょうか!
ぜひ皆さんもメルボルン動物園に行って見てくださいねー!

南オーストラリア博物館
~ヒョウアザラシと遭遇⁉~

今回はオーストラリア・アデレードにある、「South Australian Museum(南オーストラリア博物館)」の紹介です。
本当は野生のオーストラリアアシカを見るために、カンガルー島というところに行く予定でしたが、悪天候でツアーが中止になってしまいました。
(カンガルー島ツアーの詳細は後日紹介します、悔しいのでいつか必ずリベンジします!)
そこで急遽予定を変更して市内の南オーストラリア博物館に行きました。

南オーストラリア博物館の外観。開館前から行列が⁉と思ったら、みんな企画展示のレゴ展町だった。



ほぼノーチェックで行ってしまったのですが、ひれあし類の貴重な標本をたくさん見ることができて、驚きました。
想像の何百倍も興奮する展示だったので、今回紹介させていただきます。

南オーストラリア博物館はアデレード市街地の北部にあり、主要な観光エリアからは歩いていくことができます。
オーストラリア原住民アボリジニに関連した展示は国内最大級で、彼らの歴史や文化に触れることができます。
他にも南オーストラリアの生き物に関する展示も多く、オーストラリアの自然や文化を知ることができる施設です。

オーストラリアで見られるひれあし類の標本がたくさん!

館内は「アボリジニの文化」や「南オーストラリアの生物多様性」といったテーマごとに展示が分かれていました。
まずは「南オーストラリアの生物多様性」エリアへ。
南オーストラリアで見られる生き物の標本が数多く展示されていました。

実際の海岸を表現したような展示で、海の生き物のはく製が展示されていた。



オーストラリアアシカはオス、メス、幼獣のはく製が展示されてました。

本当に海岸で出会ったかのような雰囲気が出ていた。
このラブラドルレトリバーのような顔立ちがオーストラリアアシカの特徴。これはメス。



オーストラリアに暮らす生き物の骨格標本も多く展示されていました。
もちろんオーストラリアアシカの骨もありましたよ!

このまま自宅に飾りたくなるような、美しく並べられた骨格標本。
オーストラリアアシカの全身骨格。目~歯までの長さが他のアシカより長い。



アデレード動物園で生きたオーストラリアアシカを見ることができましたが、その時もヒレが小さかったのが印象的でした。
こうやって骨でみてもヒレは小さいですね。

オーストラリアアシカの前肢。他のアシカだと指の骨がもっと長い。

他にもミナミゾウアザラシの頭骨やニュージーランドオットセイのはく製も展示されていました。

ミナミゾウアザラシはオス、メス両方の頭骨が展示されていた!

どれも現在日本では見られない種なので、こうして近くで見れると勉強になりますね。

超貴重!ヒョウアザラシのはく製が目の前に!

続いては南極関連の展示エリアです。
最初見たときは「なんでオーストラリア博物館で南極?」と思ったのですが、どうやらオーストラリア出身の歴史的に有名な探検家たちが、過去に南極の調査を行ったそうです。

南極といえば、亜南極で暮らすミナミゾウアザラシから南極海で暮らすウェッデルアザラシなどさまざまなひれあし類が見られる場所です。
実際に探検家が持ち帰った毛皮や体の一部も展示されていました。

捕獲したアザラシの標本が展示されていた。

へーっと、感心しながらあるいていると、、、
突然のヒョウアザラシ!

大きく口を開けたヒョウアザラシ!かっこいい!

しかも2体!

もう一頭は雪の上で休んでいる様子を再現していた。よく見ると可愛らしい顔立ち。

ヒョウアザラシはその名の通り、ヒョウ(豹)のような出で立ちをしたアザラシです。
ペンギンを捕食することでも有名な、全然アザラシらしくないアザラシです。
水中での機動力を高めるために前肢が大きく発達し、アシカのようになっています。

ヒョウアザラシの前肢、ここだけ見るとアシカにしか見えない。


実は、私の一番好きなアザラシはヒョウアザラシなのです。
この唯一無二のルックス!なんでアザラシなのにアシカ化しているのか、どんな進化の歴史を辿ったのか、、、ロマンに満ちた生き物です。
日本ではもちろん生きた姿は見れませんし、国内で収蔵されている標本もほとんどありません。
(時々国立科学博物館などではく製が展示されるぐらい)

こんなにきれいな状態のはく製を間近に見れるなんて!
見つけたときは、衝撃的過ぎて、一度展示エリアを出てしまいました(汗)
改めて見ると本当に美しい姿をしていて、感動で涙が出ました。

感動のあまり、ヒョウアザラシ並みに口を開けて浮かれるももこんちょ本人。本当に素晴らしい出会いだった、、、

しかも、頭骨まで展示されてました。

立派な頭骨!牙もすごい!オーストラリアアシカの頭骨とは全く違う形をしている。
恐らく年齢査定を下のだろう、犬歯の一部が切られていた。
こちらからのアングルもインパクトがある。ペンギンを咥え込む力強さを感じる。



どうやら最近は南オーストラリアやニュージーランドで目撃例が増えているそうなので、いつか野生のヒョウアザラシを見に行きたいと思っています。

ヒョウアザラシ柄?な靴下をゲット!

感動的な出会いがあまりにも刺激的過ぎたので、ここらで一度休憩します。
オーストラリアはコーヒーが美味しいので、館内のカフェに入りました。

日本よりコーヒーの種類が多くて、注文は大変。しかし一度は飲んでみてほしい美味しさ。

隣がグッズショップだったので、入って見ると、、、

店内はそんなに大きくはなかったので、そこまで期待はしていなかった。



ま、まさかのヒョウアザラシ柄の靴下が!!!!
人生で初めて見ました。
このアシカのようなヒレ、大きな頭、グレーと白のツートンカラー。
完全にヒョウアザラシですよね。

全体にアザラシのイラストが入っている。これはもう勝負靴下で確定。



履く用と見る用と飾る用で3足も買ったのですが、、、
帰国してからよく見ると、、、

んんん?足裏の部分に何か書いてある、、、?

「australian sea lion(オーストラリアアシカ)」って書いてある(汗)
製作会社のHPを見るとしっかりオーストラリアアシカと表記されてました。
いやいや、耳ないし、体に斑点模様あるし、背中灰色だし、どう見てもヒョウアザラシでしょ!


一足2000円近くしたのよー!
ですがまあ、売り上げの一部はオーストラリアの野生動物を保護する団体へ寄付されるそうなので、買って損はないですね。
私はこれからもヒョウアザラシ靴下だと思って使いたいと思います。

他の展示も充実、半日は過ごせる素晴らしい展示

休憩も済んだので、他のエリアも見ていきます。
最初に紹介したように、メインはアボリジニ文化の展示です。
彼らが日常的に使っていた道具が展示されていました。

狩猟の道具などが展示されており、近くにはその使い方も書かれていた。



自然のものを巧みに使って暮らしていたこと、文字を持たないので絵や言葉で歴史が伝承されたことなどが紹介されていました。
以前北海道のアイヌ民族博物館に行った時も思ったのですが、その土地の先輩方は、本当に地球に寄り添った慎ましい生活をしているんだと感じました。

疑問に思ったのは、アボリジニの人たちはひれあし類を利用してなかったのかな?ということ。
アボリジニアートには亀やイルカは出てきましたが、ひれあし類は見かけませんでした。
現地の人とひれあし類の関わりについても、今後調べたいと思いました。

文字を持たないアボリジニの人たちは、絵で暮らしぶりを伝えていた。
鯨類の骨格標本と、当時使用された脂を煮だす窯。

他にもいろんな展示があって、足早に回っても半日はいられるのではないかと思います。
アデレード市は観光地としても有名な場所ですが、ひれあし類を知ることができるとても素晴らしい場所でもあります。
南オーストラリア博物館はアクセス良し、入館料無料ととても利用しやすい場所なので、ぜひアデレードに行ったときには立ち寄ってくださいね!


アデレード動物園
~憧れのオーストラリアアシカに会う~

ここで会えたひれあし類



今回は7月上旬に訪問した、オーストラリア・アデレード動物園の紹介です!
オーストラリアには日本では見れない貴重なひれあし類が暮らしています。
7月に10日間ほど南オーストラリアのアデレードやメルボルンに行って、動物園や博物館、現地の様子を取材したので、順番に紹介していきます。
(ちなみに7月のオーストラリアが真冬なのを出発直前まで忘れていたのはナイショです。)

オーストラリアは景色が最高!食べ物もおいしくておすすめの国です。



アデレード動物園はアデレード市の中心部の北部にある動物園で、オーストラリア国内では2番目に歴史のある施設です(1883年開園)。
オーストラリアのもととなったゴンドワナ大陸に関連した地域(オーストラリア、南アメリカ、インド、アフリカ、東南アジア)に生息する生物を中心とした展示をしています。

アデレード動物園の入り口。入園料は大人42.5ドル(約4000円)。



最短距離でオーストラリアアシカのもとへ!

アシカがいる場所は一番奥のエリアになります。
アデレード動物園はそんなに大きくない施設(敷地面積は上野動物園の半分ほど)ですが、迷わないように急いで行きます。

入園したらメインストリートを真っすぐ進んで、、、
最初にいきなりオーストラリアでは有名なフェアリーペンギンの素晴らしい展示が見えますが、今は立ち止まらず行きます。

メインストリート両脇にも展示がある。わき目を振ることなく進みます!



軽食コーナーやディンゴがいる広場を右折します。
人懐っこい(?)ディンゴが柵近くまで寄ってきてアピールしてきますが、ここで立ち止まるわけにはいかないです。

ディンゴがご近所の犬のように走ってくるが、この誘惑に負けてはいけない。



さらにメインストリートをすすむと、ヒクイドリがいたり、パンダへの道がありますが、アシカに会いたい真っすぐな思いのままに真っすぐ進みます。

日本ではほとんど見れないヒクイドリ!でも今は後回し。

その先の階段を降りるとオーストラリアアシカのエリアに到着です!

自然を再現した展示

最初に見えたのは大きな解説パネル。
オーストラリアアシカの基礎的な生態について紹介されていました。

大きな看板なので見落とすことはない。



そして、、、いた!オーストラリアアシカ!

念願のオーストラリアアシカ!こちらはメス。丸いお尻が可愛い…!



ここではオスとメスが1頭ずつ飼育展示されていました。
メスはすらっとした頭に丸い胴体、そして短いヒレが特徴的でした。
そしてオスは意外と頭が大きかったです。

こちらはオス。後頭部が張り出しているのが特徴。



プールは左右に伸びるひょうたん型になっていて、アシカ達は互いに距離を取って休んでいました。
お互いに遊ぶような関係ではないようですね。

展示エリア外観。ほぼ全面ガラスですっきりしている。
陸場には海岸を再現するように石が埋め込まれていた。

基本的に水中にいることが多かったです。

オスのオーストラリアアシカ。水中にいることが多いので見つけるのが難しかった。
こちらも同じオスのオーストラリアアシカ。なぜか舌を出して泳いでいた。
メスは若干白内障になっていたが、住み慣れたプールをゆったり泳いでいた。



解説も見ることができました!
自動音声で解説が流れている間に、給餌をするタイプでした。

解説中は頻繁に上陸する。こちらはメスのオーストラリアアシカ。
目薬をしていました。
解説中はいくつか種目もしていた。

解説後はスタッフが観覧側に出てきて自由に質問ができました。

オーストラリアアシカの様子はYoutubeでも紹介しています!


可愛すぎるオーストラリアアシカグッズをゲット!

他の展示を見る前に、入口横にあるショップを見に行きます。
アシカのグッズはキーホルダー、ノート、ナップサックの3つがありました。

アシカの可愛い顔がプリントされたノートとカバン。木製キーホルダーにはアシカの絵が掘られている。



個人的にはノートとナップサックが最高!
オーストラリアは自国の生き物を大切にしていることもあり、固有種の生き物をデザインしたグッズがたくさんありました。
デザインには「Sea lion」とだけありますが、色合い的には完全にオーストラリアアシカです。

ノートは取材したときのメモとして、ナップサックは宿泊先でお風呂道具を入れるのに使っています。
これからの旅先のお供に大活躍すること間違いなし!

こちらのグッズは動物園オリジナルではなく、「Gilli」という会社が製作しているようです。
公式HP  から購入できるようなので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね!

他の展示も見に行きます

グッズもゲットしたので、今度はアシカ以外の展示を見に行きます。

まるで野生の様子を見ているような、きれいな植生の中のペンギンを見ることができた。



動物園で一番推しているのはなんと「パンダ」でした(笑)
違う大陸から生き物を入れるのは労力的にも法律的にも難しいみたいなので、その分力をいれて推しているのだと思います。

パンダ館は最も大きな建物で豪勢な作りになっていた。
が、肝心のパンダは映り込みが凄くて何も見えなかった、、、。



もちろんオーストラリア固有の生き物も多く展示されていました。

可愛らしいワラビーがたくさん展示されていた。写真映えする展示だった。
ウォンバットは予想より子豚のような姿だった。ずっと穴掘り行動をしていた。
コアラは地域によって大きさが違うようで、南オーストラリアの個体はかなり大柄だった。



いかがだったでしょうか?
アデレード動物園は市街地からのアクセスもよく、またアデレード自体が観光地でもあるので日本から行くのにとてもおすすめの場所です!
超貴重なオーストラリアアシカに会いに、ぜひ行って見てくださいね!

室蘭水族館
~水中のアザラシに魅せられて~

ここで会えたひれあし類



だいぶ前のことになりますが、4月下旬に北海道・室蘭民報みんなの水族館(室蘭水族館)に行ってきました。
北海道は野生のひれあし類が暮らす聖地でもありますが、飼育下でもいろんな場所でひれあし類に会うことができます。
そのなかでも室蘭水族館は、屋外エリアにあるアザラシプールがキラキラしてて本当に美しかったです!
それでは早速紹介していきましょう!

外壁に描かれているのはアブラボウズという魚。



最短でアザラシプールへ

室蘭水族館は建物以外にも屋外のエリアがあります。
屋外エリアのほとんどは昔ながらの遊園地になっています。
入館してすぐ左に曲がって、真っすぐ進むとアザラシプールです。
お子様向けのアトラクションの中を抜けるのはやや勇気がいりますが、恐れず進んでいきましょう!

雪国では水族館に遊園地が併設されていることがある。室蘭水族館もそのひとつ。
アザラシプールに到着!早速アザラシの姿が見える。



ここではゼニガタアザラシとゴマフアザラシが飼育展示されていました。

同じプールでゴマフアザラシとゼニガタアザラシが見れるのは珍しい。



種ごとに分かれているのではなく、「男の子プール」と「女の子プール」に分かれていました。

男の子プールは中年とワカモノが暮らしていた。
女の子プールはかなり高齢の個体が多く暮らしていた。



ゼニガタアザラシとゴマフアザラシは近縁種なので、同居させると交雑することがあります。
過剰な繁殖や交雑を防ぐために雌雄で分けているのでしょうね。

もっちもちになったゴマフアザラシ。陸上で休んでいた。
ゼニガタアザラシ。体にある銭形模様が名前の由来。


右側のプールには、水中観覧ができるスペースもあるので行って見ます。

階段で下に降りることができる。見落としがちなので要注意!



見て、きっらきら!
屋外プールだからなせる、自然光の中のアザラシ、本当に美しい、、、。

日差しが差し込んで水中がきらめいていた。その中をアザラシがゆったり泳ぐ。



ただ、水族館の海水は、すぐ外の海から運んでいるらしく、天気によっては濁ることもあるようです。

給餌の時は、このガラスの目の前にアザラシがやってきます。

給餌中は積極的に近づいてきます。



こうしてみるとアザラシってすごく大きい、、、!

ド迫力!表情までよく見えます。



高齢個体だと、体毛の色が抜けてしまうので、ゴマフかゼニガタか見分けがつきにくいですね。
各個体のプロフィールも掲示されていたので、見比べてみると面白いです。

高齢のゴマフアザラシ。加齢とともに体毛の色が抜けて、模様もほとんど見えなくなる。


トドプールに移動します

トドはアザラシプールから少し離れたところにいます。
お子さん用のトロッコのレーンを超えた先にプールがあります。
一見トドなんていないじゃないか!というような雰囲気がありますが、この橋を越えていきましょう。

渡るのがちょっぴり恥ずかしい、ひれあし愛を試す橋だと思って勢いよく超えていく。



いました!メスのトドです!
比較的若い個体ですね。

広めのプールでのんびり泳いでいました。
5才のトドのようです、ようやくオトナになった若い個体ですね。



トドプールは本当に渋くて、全面細かい柵で囲まれていたり、トレーナーが指示を出すためのお立ち台があったりします。

プールの外側から指示を出せるように、台が設置されている。
近くまで様子を見に来ることもあった。



トドショーは平日&土1回(14:00~)と日祝2回(11:30~・14:00~)行われているそうです。
滞在時間の都合で、ショーを見ることはできなかったのですが、通常のトレーニングを見ることができました!

トドらしいつるんとした毛並みが印象的でした。


水族館棟にも入りましょう

ひれあし類が外にいるので、ここまででも満足できますが、せっかくなので水族館棟内へ、、、

1階は地元の海で取れた生き物を展示していました。

室蘭水族館のシンボル的存在のアブラボウズ。
超レアなオオメンダコ。ずっと横向きでした。



魚の解説、よく見るとほぼ全部飼育員の食レポになってる、、、!

解説文のほとんどが食べたときの感想で、おいしさまで書いてある親切なパネルだった。



絶対食べないでしょ、というような生き物にもコメントが入っていて、スタッフの情熱というか変態っぷりがあふれ出ていました。
ついつい引き込まれて、全部読んでしまいます。
2階は熱帯魚の水槽や、捕鯨に関するパネルがありました。

セルフィンプレコ。10年以上生きる大型のナマズの一種。
カマイルカの骨格標本。他にも室蘭周辺で見られる鯨類や、捕鯨に関する資料があった。



屋外エリアの一番奥には、軽食販売コーナーがありました。
ここの「つぶおでん」がほんっっっとうに美味しかったです!
つぶ貝という貝にショウガ味噌を付けたものなんですが、味噌の甘みと貝のうま味のコラボが癖になります!

ツブガイのおでん。コリコリで、あまあまで、ちょっぴりしょっぱくて、うまぁい。



いかがだったでしょうか?
ちょっとアクセスは悪いですが、中身も情熱もたっぷり詰まった室蘭水族館に、みなさんも遊びに行って見てくださいね!

動画も見てね!


男鹿水族館
~ヒレアシの水中世界へダイブ~

今回会えたひれあし類

6月に秋田県・男鹿水族館へ行ってきました。
ここはね、とにかく遠い(汗)
水族館って、普通は近くの駅から歩いて10分とか20分で着くと思うんです。
でもここは最寄りの男鹿駅からだと、なんと4時間半!

僻地中の僻地!
水族館公式HPでもタクシーかシャトルバスをお勧めしています。
ですがひれあし類の展示は本当に素晴らしくて、個人的にはTop3に入ると思っています。

2012年にリニューアルしたため、とてもきれいな建物。

そんなおすすめの男鹿水族館を早速紹介していきましょう!

最短で「ひれあし’s館」に行ってみる

入館して順路通りに行くと、地元の魚や熱帯の魚が見れるようですが、それだとヒレアシ類に会うまで時間がかかってしまいます。
ということで、個人的なおすすめは、受付通ったら順路どおり真っすぐ、、、ではなく曲がれ左!
あっという間にアシカとアザラシがいる「ひれあし’s館」に到着です(笑)

水中観覧への入り口。入館してすぐひれあし類に会いに行けるのは素晴らしい。

「ひれあし’s館」ってキャッチーな名前がついているのがいいですね。
陸上観覧と水中観覧エリア両方あるのですが、出入り口の関係で効率が良さそうな水中観覧エリアから行きます。

自然光が降り注ぐアザラシプールが美しい

水中観覧エリアはスロープ状の通路を通って、アザラシ水槽につきます。
通路はアザラシのイラストがあって、気持ちが高まってきます。

館内に入った瞬間から萌えてしまう、、、。



大きな水槽の中にある立体的な擬岩の中を優雅にアザラシが泳いでいきます。
アザラシを水中で見れる水族館はたくさんありますが、こんなに大きな水槽も珍しいですね!

ゆったりとアザラシが泳いできました。
なんだか眠そうですね(笑)



ガラスの前で待っていると、時折アザラシ達が様子を見に来ます。

好奇心が強い個体は近くまで見に来てくれる。




壁には飼育員さん手書きの解説パネルもあります。

温かみがあっていい解説でした。



かなり生態的な内容も書いてあって勉強になります、なるほど、「ひれあし’s館=ひれあし図鑑」ということなんですね!
なんと当サイトと同じ名前であったことがここで発覚。

一番大きなガラスから水槽を見るとキラキラと朝日が差し込んで、まるで天国ですか、というような眺め。
その中をアザラシが舞い踊るように泳いでいます。

天使が舞い踊っています。



水中観覧エリアを出て、今度は陸上観覧エリアに行きます。

水中観覧の出口のイラスト、とてもかわいい。また何度でも来るよ。



陸上エリア入口の手前にはおりもありました

ほぼ毎年アザラシの繁殖&搬出に成功しているので、日ごろ練習してるのかもしれません。



アシカプールが目の前にありましたが、プログラム「アザラシのエサの時間」が始まりそうだったので早めにアザラシプールに行きます。

水中観覧でアザラシが舞い踊っていた水槽。上から見てもきれいな作り。



陸上から見るとまた雰囲気が違うアザラシプールには、アザラシの息遣いが響いています。

今年生まれのアザラシがこちらをずーっと見ていました。
近くにウ〇チもあったが、君のものか!?(すぐ掃除されました)



プール内のいろんな場所で給餌をしてくれるので、どの場所からでも見やすそうですが、個人的にはアシカプール付近がおすすめ。
アザラシのご機嫌にもよるそうですが、観覧側まで出てくることががあります

アザラシの体のつくりについて解説してもらえました。
色んな位置にアザラシを移動させてくれるので、どの位置でも見やすかった。



男鹿水族館のビッグダディ、「ゴクウ」が出てきました。

目の前に出てきた!臆病なアザラシでここまでできるのは本当にすごい!



生態解説を交えながら種目を披露していて、かなり迫力がありました。
ただしジャンプの時は海水が割としっかり飛んできます(笑)

まんまるアザラシも、飛ぶとアシカみたいに細くなる。



「アザラシのエサの時間」が終わると、「アシカのエサの時間」が始まるので足早にアシカプール前に移動します。
手前はアシカが出るということなので、その一段後ろで見ることに。

アザラシプールのすぐ横がアシカプール。こちらは階段状に観覧席が設けられている。



予告通り目の前までオスのアシカが出てきてくれました!
お客さんがいる階段の間も来てくれました、近すぎて写真が撮れないぐらい。

オスのアシカが登場!いろんな種目を見せてくれます。
近っっっか!目の前で口開けもしてくれました、素晴らしい牙です。



こんなあられもない姿も見せてくれました。
オスの乳首って滅多に見れない(笑)

腹みせー。焼きナスみたいになってます。
真ん中のくぼみはおへそ。その周辺にある4つの小さなへこみが、乳首です。



プログラム以外の時間でも、時折アザラシやアシカが観覧側まで出ているので、トレーニング(ホイッスル)の音が聞こえたら行って見るのもいいですよ!

解説には出てなかった、メスのアシカのトレーニングを見ることもできました。


間近で珍しい標本を見れる!

ということで、ようやく本来のひれあし’s館の入り口に到着。

本当は陸上エリア→水中観覧という順路でした。陸上エリアの前に標本エリアがあります。




ここでははく製や骨格標本を見ることができます。

男鹿で生まれて死亡したゴマフアザラシの幼獣のはく製。ヒゲまでしっかり残っています。



個人的には、キタオットセイの骨格標本が超貴重でおすすめ!
キタオットセイって飼育園館も少ないし(男鹿でも展示はしてなくて、漂着して死亡した個体の骨を展示してます)、そもそも全身骨格標本を作るのは手間がかかります。

おおー!!!!キタオットセイの全身骨格初めて見たかも!

キタオットセイはひれあし類の中で、体長に対する後肢長が最も長い種です。
骨自体も長いのですが、一番は爪より先、人にはない軟骨部分です。
ちゃんと骨格標本でも再現してましたよ、激アツです!
陰茎骨(ペニスの骨)がないので、メスですね。

ちょっと斜めに展示されてて、もうちょっともうちょっと、、、と呪文を唱えながら撮影させていただきました。
以前訪問した際は真正面に展示されていたので、次回はまた真っすぐになっていてほしい。

キタオットセイのはく製もありました!



他にも過去に男鹿水族館で展示されていたカリフォルニアアシカのはく製も展示されていて、ここだけでもかなり見ごたえがあります。

こちらはカリフォルニアアシカのオスのはく製。立体的なポーズが印象的。



カリフォルニアアシカの骨格標本は立派なオスでした。

はく製と同じようなポーズになっていた。


オスの証、陰茎骨もしっかりありましたよ。

1本だけ反り返った骨が陰茎骨。



個人的に陰茎骨が好きなんですよ、深い意味ではなくて(笑)
種によって形や長さが全然違って、ちゃんと考えられてるんだなぁと考えさせられます。

アザラシカメラストラップをゲットせよ!

今回の訪問の主な目的は、このグッズを手に入れることでした。
しっかりゲットしましたよ、アザラシ柄のカメラストラップ(税込3,080円)!

特徴は何といってもこのゴマフ模様、完璧な配置です。
太目のストラップなので首への負担も少なく、使い勝手もよさそうです。

か、可愛すぎる、、、!よく見るとアザラシの顔もプリントされてます。

これからの旅のお供にしたいと思います!

他の展示も見ます

ほとんどの時間をひれあし’s館で使ってしまったので、やや急ぎ足で他の展示を見ていきます。
いいんです、好きなものを好きな割合で見るのがももこんちょスタイルです。

男鹿水族館は地元・男鹿の海で見られる生き物を中心に展示しています。

順路通りなら、入館後すぐにこの大水槽を見る。ここでは地元の魚を見ることができる。



アマゾンや熱帯の魚のエリアもあります。
内装にもかなりのこだわりを感じますが、時間がないので次に進みます。

ピラルクがたくさん泳いでいました。



一番人気のホッキョクグマエリアに到着です。
ちょうどペアリングの時期だったので、オスとメスが同じエリアにいました。
と思ったらすぐに別のプールにメスが移動していきました。

おもちゃがたくさん入っていて、よく遊んでいました。



隣のペンギンプールでは、ちょうどエサの時間が始まっていました。

2種類のペンギンが飼育されていて、せわしなく動き回っていた。



ハタハタ水槽には小さいハタハタと大きいハタハタがいました。
ハタハタはひれあし類は食べないですが、地元で愛されてる美味しい魚です。

大きな目が印象的な魚、ときどき砂にもぐっていた。



いかがだったでしょうか?
行きにくい場所にありますが、それでも絶対行く価値ありの水族館です!
ぜひ皆さんも男鹿水族館に行ってみてくださいね!

動画も見てね!

『世界アシカ・アザラシ観察記』を読んで

今回紹介するのは、『世界アシカ・アザラシ観察記』です。

ISBN:978-4-13-063957-6
出版社:東京大学出版
著者:水口 博也
初版出版:2023年4月5日
サイズ:四六判 242ページ
定価:6,900円+税

この本の魅力

 世界中のひれあし類の生息地の様子が目に浮かぶような文章
 海外種の現地での生態についても解説されている、学術的価値の高い情報
 世界の果てまで行った人にしか見えない、人と自然の関わり合い

2023年4月に発売された『世界アシカ・アザラシ観察記』はもう皆さん手にされたでしょうか?
この本を書かれたのは、以前紹介した『世界一美しいアシカ・アザラシ図鑑』を書かれた水口博也さんです。

『世界一美しいアシカ・アザラシ図鑑』はその名の通り美しい写真ともに、生態解説がされている良本でした。


それに対し『世界アシカ・アザラシ観察記』は水口さん自身の活動にフォーカスして、各地のアシカ・アザラシとの出会いや実際に水口さんが感じられたことを紹介した本です。

ひれあし類の生息地の様子が目に浮かぶような文章

前作の『世界一美しいアシカ・アザラシ図鑑』にもあるように、水口さんは各地のひれあし類の撮影を行ってきました。
この本では現地の地形や、景色、体感した気候などが詳細に書かれています。
ひれあし類好きにとって、一度は行って見たいひれあし類たちのふるさとですが、そのほとんどは北極や南極といった極地です。

とても簡単に行ける場所じゃないよね、、、


水口さんの細やかな言葉遣いから紡ぎだす、自然の風景はまるで私たちまで実際に見たような気持ちにさせてくれます。

現地での生態に関する学術的価値の高い情報が満載

ひれあし類たちの現地での様子や行動についても紹介されていましたが、特に目を引いたのは、同所に暮らす複数種のひれあし類の様子です。
ひれあし類は現在35種いるのですが、地域によってはほとんど同じ場所に複数種が暮らしています。

彼らがどんな暮らしをしているのか気になります!


この本では、異なった種同士がどのように関わりあって、または関わりあわないでいるのかが描かれていました。
水口さんご自身の観察によって見えてきたこと以外にも、かなりの論文(新しい論文もたくさんありました)を引用して解説されており、非常に信頼性の高い情報となっています。
なお本の最後には引用文献一覧もあったので、ひれあし類の勉強を始めたい方にも非常におすすめの一冊です。

世界の果てまで行ったから見える、今の地球の様子

個人的に非常に心惹かれたのは、今地球がどのような状態になっているのか、これからどうする必要があるのかという水口さんの思いが、本の所々で書かれていたことです。
北極の流氷や海洋ごみの様子、現地の人との交流によって見えてくる環境問題の深刻化など、世界の果てまで行った堅田から見えてくるリアルな地球の様子が伝わってきました。

私は「ひれあし類のこと知れてよかった」、「ひれあし類をもっと好きになった」、そして「ひれあし類のために自分も考えてみたい」って思いました。


ひれあし類は水と陸の世界を巧みに利用する生き物です。
それゆえに、どちらの環境も保たれないとその命を繋ぐことはできません。
自然環境の変化を大きく受けるひれあし類を見てきた水口さんの思いが、この本を通じて伝わってきたような気がしています。

コンパクトな本なので、旅のお供に持ち歩くこともできます。
ぜひ皆さんも、水口さんの言葉を通じて、ひれあし類の世界を観察してみてはいかがでしょうか?

加茂水族館
~「なおみ」を偲ぶ~

ここで会えたひれあし類

今回は会えなかったひれあし類

今回は8月上旬に訪問した山形県・加茂水族館の紹介をします。
主な目的は、2022年6月まで飼育されていたキタゾウアザラシの「なおみ」のその後や現在の展示を見ることです。

先に「なおみ」の紹介をしますと、2017年に海岸に漂着していたところを加茂水族館に保護されたキタゾウアザラシのメスです。

ゾウのように長い鼻が名前の由来。ただしメスはそこまで出ていない。

キタゾウアザラシは本来アメリカ西海岸に生息していて、日本ではたった3例しか保護事例がない非常に珍しいアザラシです。

キタゾウアザラシの生態についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

アザラシだけど、かわいくない、でもやっぱりかわいいゾウアザラシらしい魅力を見せてくれた「なおみ」でしたが、残念ながら2022年に死亡しました。(国立科学博物館で行われた剖検の結果、死因は腎結石だったそうです。)

日本に来ること自体がめずらしく、また飼育記録も少ないキタゾウアザラシの治療&飼育はとても大変だったと思います。

前回に引き続いて追悼会のようになってしまうのですが、「なおみ」の軌跡を振り返りつつ、現在の展示を紹介してきます。

世界一のクラゲ水族館

山形県鶴岡市にある加茂水族館は「世界一のクラゲ水族館」と言われて、その名の通り国内外で集めたクラゲの展示を行っています。
その姿を見るために年間50万人以上の人が訪れています

入口からすでにクラゲが。

最短で「ひれあしプール」へ

加茂水族館は来訪時コロナ対策で一方通行になっていました。
そのため最奥にいるひれあし類を見るためには順路通りに進んでいきます。
トレーニング(ホイッスル)の音が聞こえたので、早く行きたい気持ちを抑えつつ入館します。

チケットもクラゲ、その先にいるひれあしを目指すのだ!


加茂水族館は順路がクネクネとした形になっているので、水槽を見ながら行くと時間がかかります。
実は水槽と反対の壁側にはショートカット用の通路があるので、そこを進むとあっという間に奥に進めます。

魚の展示も充実しているが、まだ立ち止まってはいけない。


途中から加茂水族館のメイン水槽である、超巨大クラゲ水槽もありますが、とりあえず無視して進みます。

超巨大なクラゲ水槽も後回しします。


出口付近の屋外エリアがひれあしプールです!

「なおみ」がいたプールは今

まずは過去に「なおみ」がいたプールへ。
プール横のパネルには、まだ「なおみ」の保護時や飼育中の様子が紹介されていました。

当時の様子が写真で紹介されています。



この水槽には、カリフォルニアアシカのメスがいました。
「なおみ」用に付けた延長ガラスも、「なおみ」が付けたガラスの傷跡もそのままです。

上のアクリルは後から付けたもの。今はアシカがゆったりと泳いでいた。
2018年訪問時の「なおみ」とももこんちょ。あまりにはしゃいでいたので、知り合いのスタッフさんに見つかってしまった(笑)


となりの水槽にもカリフォルニアアシカがいましたが、こちらは比較的若い個体のようで、1頭は海外からやってきてました。

以前はゴマフアザラシがいた水槽にも、カリフォルニアアシカがいた。


カリフォルニアアシカは海外からの搬入はほとんどできない状態なので、めずらしいですね。
世界中にクラゲネットワークをもつ加茂水族館だからこそ、できるのかもしれません。
自然光がさす水中を優雅に泳いでいるアシカはとってもきれいでした。

朝はきらっきらの水中を泳ぐアシカに会える。


しばらく経つとこちらにも日光が差してきて…ここからは我慢比べです(暑い)
100均で購入したミニ扇風機(700円)で頭を冷やしつつ待っていると、手前の岩の上で休んでいる様子も見ることができました!

いいアングルだが、時間が経つとプール側が日影になる。


水槽の壁や上陸場は全体が擬岩で覆われているので自然な印象を受けます。

また、ショープール横の予備室にはオス個体がいました(繁殖隔離かな?)。

立派なオスが休んでいました。


ちょうど繁殖期に行ったので、アシカの給餌解説はお休みとのことでした。

予備室付近にはアシカとアザラシの標本を観察できるブースが!
爪が入ってました!かゆいところに手が届くような、素晴らしい解説ですね。

ゴマフアザラシも多い!

ショープールにはアザラシ達がたくさん泳いでいました!

ゴマフアザラシ大集合!
全部で9個体飼育しているらしい。すごい。


数多いですね(汗)
加茂水族館ってクラゲ水族館で押してますが、正直ひれあし類の数も飼育スペースも段違いなんですよ。
陰ひなたに咲く花的な存在ですが、意外性もあるのでもっと推してほしい。

のんびりとしたアザラシも魅力的じゃないですか。

プール前のガラスは二重になっていて、高さによっては撮影しにくいです。
解説プログラムが始まる前に、ベストポジションを決めておきましょう。
泳いだり陸で休んだりと、いろんな場所でいろんなことをしてるアザラシ達、どこを見ればいいのかわからなくなったので、とりあえずヤマ勘で奥の方の階段に座ることにしました。

水浴びアザラシ。陸も水も得意なアザラシらしい姿です。
水中でも休んでいる様子が見られました。

解説はゆるっとです

いざプログラムが始まると、プールの両端でアザラシに給餌しながら説明してくれたので、割とどこでも大丈夫そうでした。
1頭にずっと種目をやってもらうのではなく、どんどん給餌しながら説明をしていくタイプです。

こちらにアザラシを向けた状態で、健康チェックをしていました。とても見やすいです!

アシカは出ないと聞いてましたが、最後に「アシカにも来てもらいます。出てかもしれないので、あまり期待せずに見守ってください」とアナウンスが。
いやいや、期待しかないです、祈りまくります、無理はしなくていいけど、超絶見たいですよね!
と、待っていたらするっと出てきてくれました!

で、でたー!発情期のアシカはとても行動が不安定なので、他の施設でもショーに出ないことががあります。

ありがとう!ありがとう!
立派なオスのアシカです。アザラシ達がうじゃうじゃいるプールの中も全く気にせず泳ぎます。

アシカとアザラシ。普段から慣らさないとできないので、加茂水族館の取り組みの良さが伝わってくる。


こういう混泳展示をあっさりやっているのが、加茂水族館のすごいところ。
目の前でアザラシとアシカを見ながら、それぞれ特徴を説明してくれました。
よくある解説のテーマですが、実物が目の前にいると説得力が増しますね。

あんなに薄いアクリルの縁で倒立!美しいしなりでした。

「なおみ」グッズを入手せよ!

入口近くの売店では、今でもなおみグッズを取り扱っています。
全部可愛くてゲットしたいところですが、個人的にはこの「キーホルダー」がおすすめ。

「なおみ」の体毛入り!まだたくさんありました。


キーホルダーの中には換毛で抜け落ちた「なおみ」の体毛が入っています。

キタゾウアザラシは皮膚ごと換毛する。これは裏面で皮膚から毛根側が飛び出している。


確実に数量限定のレアもの、単純にキタゾウアザラシの毛が欲しくてまとめて購入しました(笑)
他にもエコバック、ステッカー、ピンバッチを購入しました。

このあとオンラインショップでクリアファイルも購入したことは内緒(笑)

クラゲも見に行きましょう

もう一度入口から展示を見直します。
クラゲを推していますが、前半はクラゲ以外の生き物が続きます。

サケの幼魚の群れ。地元の養殖業についても紹介されていてとても印象的だった。

「クラゲドリーム館」にはいろんな種類のクラゲがいました。

その日の展示種数も紹介されている。ものすごい数だった。
一番きれいだと思ったクラゲ。名前を忘れてしまった汗

一番メインのクラゲ水槽にも行きましたが、この頃には人だかりが、、、汗
しまった、朝一の通りがてら撮れば人が少なくて良かったと反省。

色も形も様々なクラゲの仲間が展示されていた。

お昼は館内のレストランで食べました。
ここは少しお高めなんですが、料理研究家のホントのシェフが地魚で作った料理を堪能できるのでおすすめです。

クラゲを使ったメニューもあったが、今回は魚料理にした。

いかがだったでしょうか?

キタゾウアザラシはいなくなってしまいましたが、相変わらずアシカもアザラシも数が多くて充実した展示でした。
ぜひ皆さんも世界一のクラゲ水族館のひれあし類に会いに行ってくださいね!

動画もご覧ください!

アクアマリンふくしま
~「くらまる」を偲ぶ~

ここで会えたひれあし類


以前は見れたが、今回は会えなかったひれあし類

2023年7月25日に日本で唯一飼育展示されていた、クラカケアザラシの「くらまる」が死亡しました。

馬の鞍掛のような体の模様が名前の由来。オトナのオスだけはっきりと模様が出る。

クラカケアザラシの長期飼育はほとんど例がなく、そもそも保護してもすぐに死亡してしまうことが多いです。
そんなクラカケアザラシを、オトナになるまで育てたアクアマリンふくしまの技術力には本当に素晴らしいです。

今回は「くらまる」を偲びつつ、最近の展示を見るために訪問しました。

世界に誇る超水族館!

アクアマリンふくしまは福島県いわき市にある水族館で、規模、飼育技術、展示力の高さから世界に誇れる水族館です。
2018年には世界中の水族館スタッフが集まる「世界水族館会議」もアクアマリンふくしまで開催されました。
(世界水族館会議は1000人以上の業界の重鎮が集まって、これからの水族館について話し合う場です。)

外観からも偉大さが伝わってきます。

地元の生き物をはじめ、飼育が困難な珍しい生き物を多く展示しています。
クラカケアザラシもそのひとつで、日本で見られるひれあし類の中で最も飼育が難しい種とされています。
保護しても1年以内に死亡することが多く、オトナになるまで成長した事例はほとんどありませんでした。
「くらまる」も2015年6月に北海道で保護され(当時推定0歳)、その年の11月よりアクアマリンふくしまで展示されていた個体です。

最短で「くらまる」がいた場所へ行く

アクアマリンふくしまは入口から本館までの間に、日本の生き物を紹介するエリアがあります。
その奥にはカワウソも展示されていて、ほとんどの人が足を止めていますが、そのエリアには入らず真っすぐ本館に行きましょう。

入館後すぐにマップと順路が示されている。矢印通りに行くとカワウソまで吸い込まれる。
この大きな建物が本館。ここまでまっすぐ行きます。

本館に入ると、「くらまる」を偲ぶ献花台が設置されていました(訪問したのは8月上旬)。

くらまるぬいぐるみも置いてあった。

「くらまる」への感謝が胸の中に溢れさせつつ、「はっ!そういえばグッズはあるのか!?」と若干の焦りを抱きましたが、とりあえず進みます。

順路通りに「海・生命の進化」エリアに入ります。
超貴重なシーラカンスの標本とか、ハイギョとかサンショウウオがいますが、そこは見えないふりをしながらエスカレーターに乗ります。

生き物の進化について解説している素晴らしいエリアだが、今は奥に進む。

エスカレーターを上がると「ふくしまの川と沿岸」という地元の生き物を展示しているエリアに入ります。
さすがアクアマリンふくしま、開館直後に入っても完璧に掃除が完了していて全く汚れていません。

もはや森に迷い込んだような美しい展示(この写真は2017年9月に撮影)

美しい日本の河川をはじめ、汽水域や海岸を環境ごと再現した素晴らしい水槽がずらっと並んでいますが、流れる川のごとく足早に通り抜けましょう。
その先がひれあし類の展示エリアです!

突き当りのドアの向こうにひれあし類が待っている。

「くらまる」がいなくても素晴らしい展示

「北の海の海獣・海鳥」エリアには日本の北部で見られるひれあし類(ゴマフアザラシ、トド)と海鳥を展示しています。

相変わらず大きな水槽。今はここで「くらまる」が暮らしていた。

「くらまる」は向かって一番左のゴマフアザラシ水槽で暮らしていました。

在りし日の「くらまる」いつも穏やかそうな表情をしていた。

クラカケアザラシは暑さに弱いので、いつも冬季のみの展示でした。
今年の展示も5月14日で終了し、涼しいバックヤードで暮らしていたそうです。
以前バックヤードツアーに参加したことがありますが、ゴマフアザラシとは餌量や薬の量が全く違っていて、飼育の難しさを垣間見ることができました。

2017年に参加したバックヤードツアー時の写真。
バックヤードツアーではゴマフアザラシのはく製も見れてとても勉強になった。

冬季に水族館へ行っても「くらまる」は陸場にいることが多かったです。
(精神も繊細なのか、ゴマフアザラシを避けているようでした。)
水槽の陸場は高い位置にあるので、以前は見るのも難しかったです。

以前は近くだと見えないのでカメラ越しに見ていた。

ですがさすがアクアマリンふくしま、2021年の訪問時には陸場の観察窓が設置されていました。
(こんな分厚いコンクリに、あとから穴開けて窓を付けるのはお金も手間もかかったでしょう…)

3つの覗き穴と解説が追加されていた!

いやいや本当に観察しやすかったです、せっかくの観察窓を私の顔で埋めてしまいそうなぐらいじっくり見ることができました。

本当にきれいな鞍掛模様。
のびー。ときどき動く「くらまる」。
ハート形の鼻の穴が特徴的。鼻回りの骨格もゴマフアザラシと違うのが分かる。

現在ではこの水槽ではゴマフアザラシのみを見ることができます。
アクアマリンふくしまでは、ゴマフアザラシの繁殖がうまくいっていて、2021年生まれの個体も暮らしていました。

3頭のゴマフアザラシたちがゆったりと泳いでいた。

トドがきれいなんですよ

個人的にはアクアマリンふくしまのトドの展示が凄い好きです。
なんでかって、この迫力がたまらないからです!

かなりの頻度で近くまで来てくれる!
トドの大きさに驚く本人。白い服は映り込むのでもう着ないと誓う。

「北の海の海獣・海鳥」エリアは自然光が入ってくるのと(良いことなんですが)水量が多くて、写真を撮るのがちょっと難しいです。
ですが、トドは比較的簡単に撮影できます。大きいですしね。

太陽光がトドにあたってキラキラ輝いていた。

立派ですねー!
8月上旬に訪問した際には、公式グッズのモデルにもなっているオスの「イチロー」はいませんでした。
残念ながら訪問直後に「イチロー」とメスのトド「フク」が高齢で死亡したと公表されました。
立派なトドだったのでとても残念ですが、アクアマリンふくしまのトドの血筋もしっかりと他園館に受け継がれてます。
過去に紹介した「人の言葉が分かるトド」こと、城崎マリンワールドの「ハマ」は、「イチロー」と「フク」の子になります。

城崎マリンワールドには実はまだ訪問できてないので、また次の機会にしっかり紹介したいと思います。

キタオットセイにも会いに行きましょう

個人的に一番思い入れがあるひれあし類がキタオットセイなのですが、アクアマリンふくしまでも見ることができます(見れるのは国内で4か所のみ)。
キタオットセイは「子ども体験館 アクアマリンえっぐ」という離れた建物にいます。
キッズエリアかな?と思うでしょう、いやいや全然がっつり大人も楽しめますので、恐れず入ってくださいね!

隙間からちらっとオットセイが見える。(この写真は2021年12月に撮影)

秘蔵っ子だからなのか、あまり全面には見えない独特の水槽にキタオットセイはいます。
ほとんどの人が気付かないので、ちょっと悲しくもありつつも、ゆっくり観察させていただきました。

キタオットセイのオス。少し垂れた鼻が特徴的。

ここにはオスとメスのキタオットセイがいて、水中を優雅に泳ぐ姿を見ることができます。

オスは200kg近くになることもある。
メスもかなり体が大きかったが、それでも40kgほど。

ただ、理由はわからないのですが、なぜかオットセイプールの水がかなり濁っていました。
夏場だから藻が湧いているのか、大掃除前だからなのか、、、汗?
ひれあし類は魚ほど水質には厳しくはないので、問題ないと思います。
時間が足りなくて給餌を見ることができなかったのが心残りですが、それは次の機会にします。

グッズが過去最高に熱かった!

ひれあし類の展示も見たので、とりあえずグッズを見に行きます。
ショップは本館1階と入口にあります。
今回購入したものがこちらです!

悩みに悩んで、選ばれた先鋭達。


まずは「くらまる」Tシャツ。
なぜかTシャツの素材がサイズによって違いました。
MとLはさらさらしたポリエステル製、Sだけ綿製でした。
スタッフさんに聞いたところ、サイズで製造会社が違っていて、今後はSサイズも他と同じ素材にするそうです(ということはこれからも作る?)。

ユニセックスだから、Sサイズのほうがいいかなーと思ったのですが夏場に着にくいには嫌なので、Mサイズを購入。
実際着てみたら160cmの私でもちょうどよかったです、水族館だとしゃがんだりするので若干丈長の方が使いやすいですね。

次は「くらまる」と「イチロー」の体毛入りキーホルダー。
たくさんあったので、まとめて購入させていただきました。
クラカケアザラシとトドの体毛ですよ!正直に言うと、キーホルダーというより中身が欲しい…。

「くらまる」の換毛時に抜けた体毛を封入したキーホルダー。
トドの「イチロー」の体毛入りキーホルダーもゲット。購入後にイチローが死亡したため遺品となってしまった。


ぎっしり瓶詰めされたものがあれば、10,000円でも買いたい(笑)
それぐらい貴重な標本をグッズ化してくれるのは本当にありがたいですね。
個体ごとに集めるのは結構大変ですからね…

最後は、悶絶!キタオットセイエコバッグ!

この灰色の体はまさにキタオットセイ!もちろんアクアマリンふくしまオリジナル。

衝撃でした、まさかキタオットセイのグッズを作ってくれたなんて。
現在キタオットセイを展示している施設では、アクアマリンふくしまが一番最後なんですが、キタオットセイのグッズはここが初めてですね!
「アシカ」とか「オットセイ」って書いてあるグッズはたくさんありますが、これは完全にキタオットセイです。

顔に袋を収納するタイプ。よく見るとちゃんと吻の形まで描かれている!

ありがとう!アクアマリンふくしま!ありがとう!
売り場で思わず拍手しながら、購入させていただきました。

「くらまる」グッズもタオルやカップなどいろいろあったので、ぜひチェックしてみてください。
一部のグッズは通信販売も行っているようです。

他の展示も見に行きます

お土産も先にゲットして一安心なので、改めて展示を見に行きました。
最初のカワウソの展示は素晴らしい作り込みでした。

自然のカワウソに出会ったかのような衝撃。

「潮目の海」大水槽はいつ見ても美しい展示で、今回は立派なイワシが目を引きました。

ふくしまの海の幸。おいしそうでした。

前回の訪問から海洋プラスチックごみの展示が増えてました。

海洋プラスチックで傷付いたキタオットセイの紹介もありました。

実際に海岸で集めた海洋プラスチックごみが展示されていた。

変な形の魚「ギンカガミ」、ようやくきれいな写真を撮ることができました。

1科1属1種しかいない珍しい魚「ギンカガミ」

「子ども体験館 アクアマリンえっぐ」に続く本館通路には、トドのはく製もありました!

トドを近くで見れる。ポーズがなかなかにセクシー(?)

いかがだったでしょうか?
「くらまる」の死亡をもって、国内でのクラカケアザラシの飼育は現在行われていません。
非常に残念なことではありますが、今回の「くらまる」の飼育記録はこれからのクラカケアザラシやひれあし類全体の飼育展示技術に活かされていくことでしょう。

動画もみてね



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