強気なタイトルになりましたが、5月中旬に北海道のえりも町に行ってきました。
大学院生の時に1度だけ調査の手伝いで行ったっきり(しかも忙しくてアザラシをのんびり見れなかった)、10年間ずっと待ち望んでいた旅です。
どうやら10年分の愛と執念が通じたのか、かなりいい条件で見ることができ、さらには超・珍客にも出会うことができました。
それでは早速紹介していきます!

国内で一番アクセスのいいアザラシの生息地かも?

えりも町は北海道の中央をまっすぐ下に行った先端にある町です。
九州よりも大きい北海道ですが、えりも町は意外とアクセスは悪くない場所です。
私は新千歳空港からレンタカーで向かったのですが、約3時間で着きます。


3時間!!!???

と思ったかたもいると思いますが、北海道の道は景色がいいですし、空港のある千歳市を過ぎてしまうとほとんど真っすぐなので、意外と疲れません。
途中の道の駅で美味しいものを食べながら行けばあっと言う間です。

道が広くて走りやすい、迷うこともない一本道を進んでいく。
途中の新冠町の道の駅で買った、日高昆布の黒い肉まん「あらいそまる」。肉のうま味とコンブの風味のコラボレーションが素晴らしい。

関東から行く方は帯広空港に降りれば2時間で着くのでこちらも便利です。

1日目:霧と風が凄すぎて撤退、、、

1日目は寄り道しながらなので、えりも町に着いたのはもう夕方。
アザラシがいる岬はえりも町のメインエリアからさらに20分ぐらい走ります。

木も生えない、ちょっと殺風景な景色になってきたが、この先にアザラシがいる、、、!

夕焼けのアザラシを見れないかと思い、宿に行く前に岬に寄りました。
が、、、。

霧で何も見えない、、、

この下がアザラシたちがいる海、、、らしい。



実はえりも岬は、風速10メートル毎秒の風が吹く日が260日を超える、日本有数の強風地域なのです。
空気と海水の温度差が大きいこの時期は霧も出やすいので、かなり海の見通しが悪い日も多いそうです。
この先にある岩礁にアザラシがいるのに、、、!

道の先も見えず、ノスタルジックを通り越してちょっと怖くなってしまった。

観光地だというのに、この天候では誰もいなくて寂しい雰囲気がすさまじかったので、この日は何も見れず撤退しました。

2日目午前:ボートに乗ってアザラシに会いに行こう!

この日はコンブボートクルーズさんの観光クルーズで、アザラシがいる岩礁域まで向かうツアーを申し込んでいました。
コンブボートクルーズのHPはこちら
ちなみに朝6時頃のえりも岬はこんな感じでした。

アザラシの観察スポットに行っても、目の前が霧で若干不安だった。



こんなに霧が出ていて、本当に船は出るんだろうか、、、と不安でしたが、集合時間になるにつれすっきりと霧が晴れてくれました。

崖の先のアザラシがいる岩礁域も見える。実際のツアー中はもっと霧が晴れていた。



今回は最干潮(上陸個体が多いベストタイミング)が12時頃でしたが、天候が悪くなる予報でしたので、8時と10時の2回に分けて乗船しました。

集合場所はえりも岬の駐車場から数分のところです、カンバンが出ているのでとってもわかりやすかったですよ。

集合場所兼待合所。カンバンがでているのでわかりやすい。


ここは普段はコンブ漁の作業場として使っているそうで、クルーズの船長さんも普段はコンブ漁の現役漁師さんでした。
長靴と水産カッパの上着、ライフジャケットは貸し出してくれます。
結構風が強いので、中に着込んでいくのがおすすめです。
舟乗り場は私有地を通って海岸まで歩いていきます。

あの先にアザラシが、、、!干潮時はもう歩いていけそうなぐらい水が引いている。

乗り場と言っても、岩場に停まっている船に乗り込むので、足元に気を付けて進みます。
足元には様々な海藻、特に巨大なコンブが目を引きます、、、!
このクルーズは最低人数1人で実施してくれるので、1人旅の方にやさしいツアーです。
(私が乗ったときはもう1名相乗りでした、旅の仲間とわいわい楽しむのもすごくいい思い出になりました)

なるほど、長靴が必要になるわけだ。この船は普段はコンブ漁に使っている船だそう。


小さい船なので、かなり揺れます。
酔い止めを飲んだ方が良さそうでしたが、私は「アザラシを見れる!!!」のアドレナリンで全く酔いませんでした(笑)。

いざ出発!ほんの数分でアザラシのいる岩礁域。

岩場に接触しない程度の距離を保って、アザラシを観察します。


凄い!!!!目の前に何十頭ものアザラシが!!!!

目の前にアザラシが!!!本当にいた!!!


岩場にゴロゴロと休むアザラシ達、急に来た私たちをじろじろを見てきます。
ここでかなり個性を感じたのですが、本当に遠くからこちらを見つけてすぐに入水する子と、目の前に来ても全く動じない子がいました。

こちらを見てくる子と見ない子。反応がそれぞれで楽しい。

中にはうとうと寝ている子も、、、メンタルが強そうです。

母子でぐっすり休んでいるのが愛らしい。
母だけ先に入水して、置いてかれた子アザラシ。この後海上で合流していた。

入水した子も、遠くに逃げるわけではなく船の周りをウロウロしながら次の岩場へ移動していく様子でした。

にゅるーんと気持ちよく入水する。
すぐには逃げず、こちらの様子を見に来るコドモ。



5月中旬は出産のピークが過ぎ、そろそろ赤ちゃんが親離れをするタイミングです。
なので母乳をもらって丸々太った赤ちゃんとお母さんが寄り添う様子が多く見られました。

赤ちゃんは毛ヅヤが良く、むっちりしている。
出産間際の個体もいた。よく見るとお腹がパンパンで乳首が出ている。


離乳するコドモは好奇心が強く、船に近付いてくるそうです。
泳いでいるときも母親が寄り添っているのが印象的でした。

母子は泳ぐとき必ず寄り添っている。


憧れのレッドヘッドにも会えました!

奥のアザラシ、頭が赤いのが分かりますか?


レッドヘッドというのは、写真の通り、頭部を中心に体が赤く染まったアザラシです。
一説によれば、岩場に顔を突っ込んで餌を食べる際に、鉄分が体毛に付着して変色しているそうです。
全頭がなるわけではなく、かつ換毛前にしか見れないレア個体です。
船長さんもここまで近くでレッドヘッドを見れるのは珍しいと話していました。

約2時間船で見ている間に気付いたことがあって、よく見るとゼニガタ模様じゃないアザラシがいました。
そう、何とゴマフアザラシも見ることができました!
次回はゼニガタアザラシ以外に出会えた生き物と、船以外の陸場から観察したアザラシの様子をお届けしたいと思います。